Kairion、会話からカルテ下書きを作成するAIスクライブを2026年9月発売へ
愛知県犬山市に拠点を置く株式会社Kairion(代表取締役:洪 繁)は、患者との会話からカルテ記録の下書きを自動作成するAIスクライブ「Kairion Scribe for medicine(カイリオン スクライブ フォー メディシン)」を、2026年9月30日に発売します。

音声認識から要約までの処理を院内に設置したAIワークステーション内で完結させ、インターネットなど院外のネットワークに接続しない閉域環境で稼働します。医師をはじめ、看護師や薬剤師、理学療法士など、患者と接する医療従事者の記録業務における負担軽減を図ります。
院内完結のセキュアな環境で記録業務を効率化
医療現場では、2024年4月から医師の時間外労働上限規制が適用されるなど働き方改革が進むなか、診療記録や看護記録の作成にかかる時間への対策が課題となっています。また、患者の機微情報を扱う観点から、院内のみでデータを完結させたいという医療機関のニーズが存在していました。
Kairion Scribe for medicine は、院内専用スマートフォンと襟元のワイヤレスマイクを用いて会話を拾い上げます。音声認識や要約の処理は院内LANの閉域環境でのみ行われ、録音された音声データは文字起こし完了後に直ちに削除されます。AIが作成した下書きは、医師や看護師などの医療従事者が内容の修正・承認を行ったうえで、既存の電子カルテへ手作業でコピーして転記します。
トライアル導入先であるナゴヤガーデンクリニック(名古屋市西区)の若林 俊彦 院長は、「Kairion Scribe を導入すると、診療記録に費やす時間が削減できると期待しています」とコメントしています。
多職種の記録形式やサマリー作成に対応する機能
本製品は、看護記録、申し送りノート、服薬指導記録、栄養指導記録、リハビリ実施記録、手術記録、説明・同意(IC)の記録、議事録など、職種や場面に応じたテンプレートを備えています。医師向けの診療録(SOAP形式)に対応するほか、自院に応じたテンプレート作成も可能です。
また、電子カルテの画面をPrintScreenで取得して貼り付けることで、退院サマリーや看護サマリーなどの下書きを作成する機能も備えています。さらに、患者のカルテ記録や問題リスト、処方をもとに、症例サマリや鑑別・検査・治療の参考情報を提示する医師向けの支援機能「SATORU MODE」も搭載しています。
今後の展開として、過去の記録から情報を探す「患者記録の検索データベース」や、カルテ記録と請求内容を照合する「AIレセプト点検」などの機能開発も進められています。
提供形態と協力企業によるサポート体制
システムの基盤には、NVIDIA GB10 Grace Blackwell Superchip を搭載した約15cm角の卓上サイズAIワークステーション「KAIRION AI WORKSTATION」(NVIDIA DGX Spark ほか GB10 搭載機、128GB 統合メモリ)を採用しています。
開発や運用体制においては複数の企業が協力しています。開発協力を合同会社フィクシス、ハードウェア調達をアプライド株式会社が担います。また、医療機関向けの導入支援や顧客サポートは株式会社テクニカルエージェントが担当し、物流や機器キッティング業務はロジスティード中部株式会社が手掛けます。
製品概要
- 製品名:Kairion Scribe for medicine(カイリオン スクライブ フォー メディシン)
- 発売日:2026年9月30日
- 対象:病院・診療所などの医療機関
- 提供形態:AIアプリケーション(AI workstation込)
- 価格:要問い合わせ
- 製品サイト:https://kairion.jp
本記事は株式会社Kairionの発表をもとに作成しています。
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