LIFULL HOME’S総研が在留外国人居住実態と日本人の意識調査を発表
株式会社LIFULLの社内シンクタンクであるLIFULL HOME’S総研は、研究報告書「在留外国人居住実態と日本人の意識調査」を2026年9月29日に発刊しました。
本レポートにおける日本人向けアンケートの分析から、外国人への排外主義的な意識の実態や、日本人自身の幸福度(ウェルビーイング)、SNSの影響などの根本課題が浮き彫りになっています。



不安の高まりと実被害のギャップ


2017年の調査と比較して、「定住する外国人が増えると犯罪発生率が高くなる」と考える人は48.1%から59.5%へ、「不法滞在している外国人を国外退去させるためもっと厳しく取り締まるべきだ」は52.8%から71.6%へと上昇しました。


また、自分が住む地域に外国人が増えることに対して「とても良いと思う」「良いと思う」の回答は合わせて15.4%で、2017年の25.0%から10ポイント減少した一方、「あまり良いとは思わない」「まったく良いとは思わない」の回答は31.0%から41.2%へ増加しています。

外国人に守ってもらいたい公共マナーへの要求が高まっている一方で、実際に外国人に迷惑をかけられた経験については51.9%が「実際には特にない」と回答しました。日本人の81.6%が普段の生活のなかで外国人と「まったく/あまり交流はない」と答えており、日常的な交流がないまま不安やマナー要求が高まっている実態が示されています。
否定派における情報源とSNSの影響
自分の住む地域に外国人が増えることに対して否定的な人ほど、外国人に関する情報源として「SNSやネットニュースで流れてくる情報」を挙げる割合が39.3%と高く、肯定的な人の26.2%を上回りました。

外国人増加に対して否定的な層は、現実の外国人との接触が乏しいにもかかわらず迷惑の経験率が高く出ており、SNSのアルゴリズムやエコーチェンバー現象によってネガティブなイメージが増幅されている可能性が考えられるとしています。
外国人増加への賛否と本人の幸福度の関連
外国人の増加に対して肯定的な人の幸福度(10点満点)は平均6.77点と日本全体の平均5.99点を上回ったのに対し、否定的な人の幸福度は平均5.64点となりました。
肯定的な人では、現在の生活に満足している割合が74.1%、幸福度は6.77で6.0点以上が65.9%に達し、地域社会の一員として認められていると感じる人も62.8%に上りました。社会経済的な余裕に加え、生活への満足や社会に受け入れられているという安心感が受け止め方に大きく関係しているとしています。

LIFULL HOME’S総研所長の島原 万丈氏は、外国人に肯定的な人と否定的な人の最大の違いは本人の幸福度であり、相対的に幸福度の低い人が外国人に対して否定的な意見を持ちやすいことから、外国人問題が日本社会の問題でもあることを示唆していると述べています。
調査の概要
- 在留外国人向け調査対象:関東7都道府県(東京都、茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)、東海4県(岐阜県、静岡県、愛知県、三重県)、京都府・大阪府・兵庫県に居住する、国籍・地域が中国(香港含む)、ベトナム、韓国、フィリピン、ネパール、インドネシア、ブラジル、ミャンマー、スリランカ、台湾、米国である18~79歳の男女1,701名
- 日本人調査対象:外国人の人口比率が高い292市区町村に居住する18~79歳までの男女2,060名
- 調査方法:株式会社マクロミルのインターネット・リサーチパネルを利用
- 調査対象時期:在留外国人調査は2026年5月29日(金)~6月11日(木)、日本人調査は2026年7月14日(火)~7月15日(水)
本記事は株式会社LIFULLの発表をもとに作成されています。
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