ザ・カンパニーら、寺務管理クラウドBUNTOを2026年10月1日に提供開始へ
株式会社ザ・カンパニーとStudio Buttentionは、共同開発した寺院向け寺務管理クラウド「BUNTO(ブント)」を2026年10月1日より提供開始します。日蓮宗僧侶である大島啓慈氏が企画・監修を務め、紙の過去帳やExcelなどに分散していた寺務の記録を一元化するシステムです。2026年2月からの試験導入を経て、寺院の業務負担軽減と記録の世代間継承を支援します。

檀家管理の属人化解消と僧侶本来の務めの両立を目指す
寺院運営では、若手僧侶の減少に伴う人材不足や檀家数の減少、僧侶の兼業化が進むなか、特定の担当者に依存した情報管理の脱却が課題となっています。
BUNTOは、分散管理されていた檀家情報や法要管理をデジタル上で一元化し、業務効率を高めるために開発されました。企画・監修を手掛けたStudio Buttention代表の大島啓慈氏は、寺院の最大の課題は記録と知識が継承されないことにあるとしたうえで、過去帳や応対記録をお寺の資産として残すための仕組みであると説明しています。また、事務負担の軽減によって生まれた時間を、檀家との対話や地域への布教活動といった僧侶本来の務めに充てる役割も担っています。
寺務の一年を網羅する機能構成
BUNTOは、檀家台帳を中心に応対履歴や法要記録を蓄積し、パソコン、スマートフォン、タブレットから利用できるクラウドサービスです。専用ソフトのインストールは不要で、起動が速くプッシュ通知に対応するモバイルアプリ(PWA)にも対応しています。
主な機能は以下の通りです。
- カレンダー(ダッシュボード):法事や年中行事、日々の予定を集約し、当日の作業と今後の予定を表示
- 檀家台帳管理:過去帳・現在帳・応対履歴を檀家ごとに集約し、家族情報や法号、やり取りを1画面で確認
- 回忌法要管理:没年月日から年回忌を自動算出し一覧化、事前通知機能を用意
- 塔婆・祈祷・お札管理:申込から作成、入金までの記録を一元管理
- 行事管理:年間行事の予定や準備行程の管理・記録
- 墓地管理:作成した区画図と檀家情報を紐付けて管理
- 会費管理:護持会費の徴収状況の可視化、未収の把握と一括徴収に対応
- 寺務サポート:案内状作成に対応するほか、法号作成やお経廻り機能も準備中
紙台帳やExcelからのデータ移行を代行するオプションが用意されているほか、電話・メールの窓口やAIチャットによるサポート体制も整えられています。
試験導入における業務削減実績と料金体系
2026年2月から実施されたテスター寺院での試験導入では、業務効率化の成果が確認されました。

- 檀家情報の検索時間:10分 → 1分(約90%短縮)
- 月間の事務作業時間:30時間以上 → 約10時間(約20時間削減)
- 年間換算:約240時間削減(約1ヶ月の労働時間に相当)
料金プランは、檀家数による従量課金や契約期間の縛り、解約時の違約金がない体系となっています。基本プランは月額5,000円(税別)で、檀家台帳と法務管理(回忌・行事・塔婆・お札)および2アカウントが含まれます。
追加オプションとして、会費管理が月額2,000円(税別)、墓地管理が月額2,000円(税別)、寺務サポートが月額1,000円(税別)、3人目以降のアカウント追加が1名あたり月額2,000円(税別)で提供されます。また、サービス開始を記念し、初期50寺院を対象に3ヶ月間無料、紹介特典を含めると最大6ヶ月間無料となるキャンペーンが実施されます。
提供元の概要
株式会社ザ・カンパニーは、2009年6月1日設立のデザインオフィスで、代表取締役を橘啓介氏が務めます。Studio Buttentionは、日蓮宗僧侶の大島啓慈氏が代表を務め、仏教の知見を活かした研修や寺院向けサービスの企画・運営を行っています。
サービスに関する詳細は公式サイト(https://www.bunto.jp/)で案内されています。
本記事は株式会社ザ・カンパニーおよびStudio Buttentionの発表をもとに作成しました。
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