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坂ノ途中、マダガスカルでのコーヒー実証事業がJICAプログラムに採択

株式会社坂ノ途中の海ノ向こうコーヒー事業部が進める「『森を守るほど収入が増える』マダガスカルにおけるアグロフォレストリー型コーヒーバリューチェーン構築による貧困削減および自然資源を守る地域循環モデル実証事業」が、JICA共創×革新プログラムQUEST2026に採択された。

本事業では、樹木を植え森を管理しながら同じ土地で家畜や農作物を飼育・栽培する「アグロフォレストリー」により、樹木とともにコーヒーを育てる取り組みを実施する。自然資源の保全と生産者の収入向上を両立させる地域循環モデルの実証を、現地のパートナー企業とともに進める計画である。

マダガスカルは大陸から分離し8,000万年以上にわたって孤立していたことで、独自の自然環境が育まれてきた。維管束植物の82%、陸生・淡水性脊椎動物の約90%が固有種であり、生息する動植物種の80%以上がマダガスカル固有種とされる野生生物の宝庫として知られている。

一方で、人口増加に伴う建設資材や燃料確保のための森林伐採、過度な焼畑農業や過放牧により、森林減少に加えて土壌劣化や水源の枯渇といった自然環境の悪化が年々進行している。また、世界的に希少価値の高いバニラやカカオなど多様な特産農産物を栽培しているものの、就業人口の約70%を占める農家の所得は低い水準にとどまっている。

海ノ向こうコーヒーでは、森林保全と山間地での所得確保を両立させるため、日陰を好むコーヒーの特性を生かしてアグロフォレストリーを推進してきた。これまでに26か国の産地で生産や加工のサポート、国際協力での活動実績を持ち、世界38か国からコーヒー生豆を仕入れている。

マダガスカルは自生するコーヒーノキ属が約60種と世界の半数近くを占めており、コーヒーとゆかりの深い土地である。かつてはコーヒーの産地として知られていたが、現在は自然災害や政治的な混乱の影響で生産量が落ち、日本にはほとんど流通していない。

本事業では、これまでの知見や経験をもとに、生産環境の整備から輸出、販売までを見通した持続可能なサプライチェーンをマダガスカルで構築する。日本では流通機会の少ないマダガスカル産コーヒーを産地や生産者の背景とともに届け、森林保護と産地の生活向上につながる取り組みを展開していくとしている。

採択事業の概要

  • プロジェクト名:「森を守るほど収入が増える」マダガスカルにおけるアグロフォレストリー型コーヒーバリューチェーン構築による貧困削減および自然資源を守る地域循環モデル実証事業
  • 期間:2026年8月~12月(予定)
  • 場所:マダガスカル共和国
  • 内容:アグロフォレストリーを中心としたコーヒー生産者への生産支援、流通体制の構築、コーヒー生豆の販売など
  • 実施者:株式会社坂ノ途中 海ノ向こうコーヒー事業部、Madagascar Coffee Company(マダガスカルのパートナー企業)

株式会社坂ノ途中と事業部の概要

京都市南区に本社を置く株式会社坂ノ途中は、環境負荷の小さい農業の普及を目指し、国内では新規就農者、海外ではコーヒー生産者をパートナーにバリューチェーンの再構築に取り組んでいる。同社の海ノ向こうコーヒー事業部では、スペシャルティコーヒーを中心に世界38か国、100種類以上のコーヒー豆を販売している。

  • 海ノ向こうコーヒー:https://uminomukou.com/
  • 海ノ向こうコーヒー未来づくり推進室:https://uminomukou.com/about/future/
  • note:https://note.com/futuredesign_lab
  • 株式会社坂ノ途中:https://www.on-the-slope.com/corporate/

本記事は株式会社坂ノ途中の発表をもとに作成されています。

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