屋根ラボが無石綿化粧スレートの耐風強度検証結果を公表 通常施工で強度約2割減
株式会社石川商店の事業部である「屋根ラボ」は2026年9月21日、国内の多くの戸建て住宅で採用されている無石綿(ノンアスベスト)化粧スレートの耐風強度検証結果を公表した。検証では、通常施工(釘打ち+踏み込み)を行った場合に目に見えないひび割れが発生し、強度が低下することが確認された。同ラボは今回の結果をもとに、耐風性能の設計や建材保証に関する課題を提起している。
通常施工で強度が約18〜20%低下する検証結果
屋根ラボでは、無石綿化粧スレートの実際の強度、ひび割れの原因が施工時にもあるのかという点、およびカタログ上の耐風強度数値(公式試験値)と実態強度の差について検証を実施した。
検証結果によると、無傷&ビス固定の試験体では公式値約601Nに対し約576Nとカタログ値に近い数値を記録した。一方、通常施工(釘打ち+踏み込み)を行った試験体では目に見えないひび割れが発生し、強度が約473Nへと約18〜20%減の低下を示した。

耐風性能の設計破綻と建材保証に関する2つの課題
屋根ラボは、今回の実験で露呈した数値低下により、以下の2つの問題が生じていると指摘している。

設計上、メーカーの通常工法で安全とされていた基準風速地域(34m/s、36m/s以上等)において実態強度が2割不足している事実は、暴風時に屋根材が飛散する潜在的な危険性を意味しており、本来必要な補強工法が見送られている懸念があるとしている。

また、スレートのひび割れは通常10〜15年後に表面化するが、施工直後のひび割れが原因であれば初期不良の可能性があると言及している。現状の業界標準である2年という建材保証期間のために経年劣化として処理され、消費者の自己負担となってきた状況について課題を投げかけている。
問題が表面化しにくい業界の構造的背景
屋根ラボによると、この問題がこれまで表面化しにくかった理由として、主に2点が挙げられている。
1点目は、築10~20年の一戸建てで金属屋根材によるカバー工法が普及しているように、10年後・15年後にひび割れが生じて修理やリフォームが発生する方が将来の売上見込みが立ちやすい点である。2点目は、スレート屋根材は瓦と比べて重量と体積が少なく施工速度が速いため、在庫・運搬効率や完了速度などの生産性が高く、経営効率の面で合理的である点としている。
屋根ラボ主任研究員を務める代表取締役の石川 弘樹氏は、住宅業界の健全な発展を阻む不都合な真実を科学の力で白日の下に晒し続け、消費者が真に安全な住まいを手にできる社会の実現に向けて徹底した情報公開を推進していく姿勢を示している。
株式会社 石川商店の概要

- 企業名:株式会社 石川商店
- 事業部:屋根ラボ
- 代表者:代表取締役 石川 弘樹
- 所在地:東京都品川区荏原2-2-3
- サイト:riverstone-roofing.com
- 電話:03-3785-1616
- メール:hiroki@riverstone-roofing.com
本記事は株式会社石川商店の発表をもとに作成されています。
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