自民党フュージョンエネルギー推進議連が京都フュージョニアリングを視察
京都フュージョニアリング株式会社は2026年9月9日(水)、京都府久世郡久御山町の京都リサーチセンターにおいて、自由民主党核融合エネルギー(フュージョンエネルギー)推進議員連盟の視察を受け入れました。視察には同連盟顧問の岸田文雄元内閣総理大臣や会長の上川陽子衆議院議員らが訪れ、開発現場の確認を行いました。一行は同社が開発を進めるブランケット発電統合実証プラント「UNITY-1」の設備やシステムを直接確認し、フュージョンエネルギー開発の進捗について意見交換を行いました。
成長産業として注目されるフュージョンエネルギー
フュージョンエネルギーは、2026年1月の内閣府科学技術・イノベーション推進事務局「フュージョンエネルギーの社会実装に向けた基本的な考え方検討タスクフォース」資料において、2040年に世界市場約120兆円規模になるとの試算もある成長産業です。日本の国家戦略の重要な柱の一つとしても位置づけられています。



今回の視察は、日本のフュージョンエネルギー政策に携わる議員連盟の一行が、実際に稼働するプラント施設を直接確認するために実施されました。
ブランケット発電統合実証プラント「UNITY-1」は、京都府久御山町の京都リサーチセンター内に建設された統合実証プラントです。炉心部分で発生する中性子をブランケットと呼ばれる壁構造で受け止め、液体金属によって燃料増殖と発熱を行い、発電へとつなげる「フュージョンブランケット・熱サイクルシステム」の実証を目的としています。
同プラントは核融合反応そのものや中性子発生は起こさず、模擬環境下で高熱を再現したうえで、熱の取り出しから発電、燃料回収までの一連のプロセスを実機規模で一気通貫に検証できる点が最大の特長です。今回の視察では、液体金属循環システムや超電導磁石システムをはじめとする各設備が据え付けられ、統合試験が進められている現場が公開されました。
京都フュージョニアリング株式会社は、プラズマ加熱、トリチウム燃料サイクル、トリチウム増殖ブランケット・熱サイクルなどのインフラ基盤を開発し、エンジニアリングと商用化を統合的に手掛けています。UNITY-1はその実証拠点であり、京都リサーチセンターは同社のグローバル技術開発の中核拠点として機能しています。
視察の概要
- 日時:2026年9月9日(水)
- 場所:京都フュージョニアリング株式会社 京都リサーチセンター(京都府久世郡久御山町)
- 来訪者:自由民主党 核融合エネルギー(フュージョンエネルギー)推進議員連盟 顧問 岸田文雄衆議院議員、同連盟 会長 上川陽子衆議院議員、同連盟 所属議員
- 内容:企業・設備説明、ブランケット発電統合試験プラント「UNITY-1」見学(液体金属循環システム、超電導磁石システム、燃料抽出システム等)、意見交換
- 京都フュージョニアリング株式会社側出席者:代表取締役会長 CEO 小西哲之、代表取締役社長 COO 世古圭、グループ会社Starlight Engine社 代表取締役社長 菊地清貴、副社長 東修平、ほか
産官連携による社会実装への期待
視察に際し、自由民主党フュージョンエネルギー推進議員連盟 顧問の岸田文雄衆議院議員は、オールジャパンでの力強い結集の必要性に触れつつ、民間・スタートアップとしてのスピード感や挑戦姿勢に期待を寄せました。また、同連盟 会長の上川陽子衆議院議員は、民間企業の意欲的な取組を実感したとし、予算や人材育成、規制整備についての議論に検討結果を反映させ、関係府省の取組を後押ししていく姿勢を示しました。
京都フュージョニアリング株式会社 代表取締役会長 CEOの小西哲之は、経済産業省のマイルストーン事業に採択された「FAST」トカマク装置においてグループ会社Starlight Engine社とのコンソーシアムでUNITY-1の発電技術を実証すると述べ、早期の社会実装に向けて開発を加速させる方針を示しました。また、代表取締役社長 COOの世古圭は、日本の優れた技術やサプライチェーンを海外に輸出する産業展開の重要性に言及し、早期実現と産業化に向けた意気込みを語りました。
本記事は京都フュージョニアリング株式会社の発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



