キッツエスジーエス、地震で断水した熊本県西原村と八代市へ可搬式浄水装置を派遣
株式会社キッツのグループ会社である株式会社キッツエスジーエス(滋賀県彦根市)は、2026年7月に熊本県で発生した地震に伴う断水被害を受け、可搬式浄水装置「アクアレスキュー」を派遣しました。熊本県西原村および八代市において同装置を稼働させ、生活用水の確保を支援しています。
熊本県西原村および八代市での給水支援活動
2026年7月28日16時27分に発生した地震により、熊本県内各地で水道施設が被害を受け断水が発生しました。キッツエスジーエスは同日、西原村および一般社団法人災害時緊急支援プラットフォーム(PEAD)からの連絡を受けてアクアレスキューの出動検討を開始し、状況把握や運用条件の確認を進めました。

7月31日に滋賀県彦根市を出発した1台目のアクアレスキューは、8月3日朝に西原村総合体育館へ到着し、同日中に稼働を開始しました。地震の影響で水道水の濁度が上昇していた西原村において濁度上昇対策として活用されたほか、給水車が同施設で貯水して奥地の集落へ水を運ぶなど、周辺地域の給水拠点としても機能しました。
さらにPEADとの連携により、8月3日には2台目が八代市八千把小学校に向けて出発し、現地での試運転を経て8月5日から生活用水の供給を開始しました。八代市水道局と連携して進められたこの支援では、9月3日に市内の別の給水拠点への移動が予定されています。
部署横断の連携と被災地に配慮した運用
今回の対応について、キッツエスジーエスの杉本忠明エンジニアリング事業部長は、発災当日にPEADから連絡を受けて対策会議を開き、営業所や製造、現地対応の各部署が一つのチームとして動けたことが迅速な初動につながったと説明しています。
装置の設置にあたっては自治体や関係機関との調整を実施したほか、現地対応者は被災地への負担を減らすため必要な資材や生活用品を自ら準備して支援にあたりました。
災害現場での実績と自治体における導入の広がり
2002年の販売開始から24年間、アクアレスキューは河川や池などの水を浄化して生活用水を供給する装置として、以下をはじめとする災害現場で運用されてきました。
- 2011年 東日本大震災
- 2016年 熊本地震
- 2018年 西日本豪雨
- 2024年 能登半島地震
また、緊急時の出動だけでなく、自然災害などで水源維持が困難になりやすい小規模水道の持続や危機管理対策を目的とした自治体での常設・配備も進んでいます。和歌山県田辺市でのプール水を活用した緊急時水源対策や、和歌山県紀美野町、長野県辰野町、栃木県佐野市、宮城県大崎市、長崎県の離島・山間部など、全国各地の自治体で導入されています。
本記事は株式会社キッツエスジーエスの発表をもとに作成しました。
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