資産運用ナビがiDeCoと企業型DCの受け取り方シミュレーションを公開
アドバイザーナビ株式会社が運営する資産運用の相談サイト「資産運用ナビ」は、「iDeCo・企業型DCの受け取り方シミュレーション」を公開しました。
このツールは、iDeCo(個人型確定拠出年金)や企業型DC(企業型確定拠出年金)について、一時金・年金・併用の受取方法や受給開始年齢の違いによる、税金・保険料・手数料を差し引いた手取りの変化を比較するものです。会社の退職金とどちらを先に受け取るか(10年・19年ルール)の計算や、2026年12月の制度改正で70歳まで掛金を出す場合の試算にも対応しています。
開発の背景と課題
iDeCoや企業型DCで積み立てた資金は受取方法によって手元に残る額が変わります。受給方法は一時金・年金・併用から選択でき、受取開始年齢は60歳から75歳までの間で設定が可能です。税法上、一時金は退職所得、年金は雑所得として計算されるため、選択肢によって税額が異なります。また、年金受け取りでは国民健康保険などの保険料が増加する場合があるほか、受取ごとの手数料も発生します。
さらに、会社の退職金と近い時期に受け取る場合は控除を合算して計算するため、受け取る順番や間隔によっても手元に残る金額が左右されます。同社は、こうした複雑な条件を自身で計算することが容易ではないことから、受取額や年数を入力することで手取りや資金が入る時期を比較できる本シミュレーションを用意しました。
主な機能とシミュレーション内容
本シミュレーションでは、受取見込み額(300万円〜2,000万円から選択または直接入力、現在の残高でも計算可)、掛金を出した年数(10年・15年・20年・25年から選択または直接入力)、および退職金・共済金の有無を入力することで、一時金受取時の課税有無や退職所得控除の残枠を確認できます。
また、「受け取り方」の機能では、受取見込み額や掛金拠出年数、受取開始年齢(60〜75歳)のほか、年金受取時の期間(5〜20年)や年間の受取回数(年1回〜年12回)、併用時の一時金割合(控除枠まで・25%・50%・75%)、公的年金額、60歳以降の給与・事業所得、健康保険の種別(国民健康保険・任意継続・家族の扶養)などを設定可能です。これらをもとに、控除後の手元に残る額が最も多くなる方法や、各受取方法の税金、増加する保険料、手数料、手取り額を算出し、年金受取時の年齢ごとの手取り表も表示します。


計算モードは以下の4つに切り替えが可能です。
- 受け取り方:一時金・年金・併用の手取りを比較
- 退職金との順番:会社の退職金や小規模企業共済などの一時金がある方向けに、受取順序と間隔(10年・19年ルール)による税金の違いを計算
- 受け取りを遅らせる:受け取る時期を遅らせた場合の手取りを試算
- 70歳まで掛ける・運用だけ:2026年12月の制度改正により70歳まで掛金を出す場合の手取りを、掛金控除による所得税・住民税の軽減効果を含めて試算
サイト上には、受取額と拠出年数ごとの一時金税額早見表や、年金受取時の税金・保険料、受取手続きや手数料、企業型DCや自営業者向けの基礎知識も掲載されています。なお、試算は入力条件に基づくもので、受取前や受取期間中の運用増減は含みません。保険料は東京都特別区の2026年度の率で計算されており自治体によって異なるほか、税制・制度の数値は2026年10月時点のものが適用されています。
今後の展開
アドバイザーナビ株式会社は、老後資金を検討する利用者が状況に合わせて判断できるよう、今後もシミュレーションや情報の充実を進めるとしています。また、受け取った資金を預貯金や退職金と合わせ、生活費・備え・運用へ配分する判断に関して、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)へ相談しやすい仕組みづくりにも取り組む方針です。
- 会社名:アドバイザーナビ株式会社
- 代表取締役:平 行秀
- 設立:2019年5月29日
- 所在地:〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町8-1 FinGATE TERRACE
- 事業内容:富裕層とIFAのマッチング事業・人材紹介業・IFAのコンサルティング事業
本記事はアドバイザーナビ株式会社の発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



