ミンテル、パッケージ戦略に関するTOKYO PACK 2026講演資料を公開
市場調査会社のMintel(ミンテル)は、「TOKYO PACK 2026」において、ビジネス成長を支えるパッケージ戦略についての講演を行いました。あわせて、同講演で使用した資料の無料公開を開始しています。講演では、消費者の意識と企業訴求のギャップや、パッケージが果たす役割の変化について解説されました。
高評価パッケージの鍵は「明瞭さ」
MintelとDragonfly AIが協働制作したホワイトペーパー「Winning the Attention Game」において、83市場、49カテゴリー、290サブカテゴリーを対象に世界のパッケージが分析されました。Attention(注目)の評価要素は、視認しやすさが50%、明瞭さが25%、理解しやすさが25%となっています。

分析の結果、高い評価を得たパッケージと平均との大きな差として表れたのは、重要なメッセージが分かりやすく認識される「明瞭さ」でした。上位パッケージは平均より24.2ポイント高い結果を示しています。単にデザインを目立たせるだけでなく、消費者が商品の価値を短時間で理解できるようにすることが重要であると捉えられています。


環境意識と行動のギャップと実利志向

ミンテルが各国で行った調査によると、消費者の環境配慮意識は高水準を維持しているものの、主要市場において過去12カ月間にパッケージをリサイクルした消費者の割合は2021年から2025年まで減少しています。一方で、ミンテル世界新商品データベース(Mintel GNPD)の分析では、世界の新商品に占める「リサイクル可能」を訴求する商品の割合は各地域で増加しており、意識や行動と企業側の訴求に差が生じています。

日本のデータでは、ビューティー・グルーミング製品の使用意向を高める要素として42%が「詰め替え可能なパッケージ」を挙げており、「リサイクル可能なパッケージ」の24%や「包装の削減」の22%を上回りました。また、18歳以上のインターネットユーザー2,000人を対象とした2026年3月の調査において、2,000円以下のビューティ&パーソナルケア製品で通常より価格が高くても購入すると回答した人の割合は、「効果や機能の科学的な裏付けがある」が27%だったのに対し、「環境資源を最小限に抑えているパッケージ」は15%、「リサイクル素材からできた容器」は14%にとどまりました。日本の消費者は環境配慮だけでなく、実利も求める傾向が指摘されています。

購入後も接点が続く「参加」への転換
講演では、これからのパッケージは商品購入で役割を終えるのではなく、Engagement(参加)を生み出す接点になる点も提示されました。英国Ocadoの事例のように、QRコードなどを通じて商品とリサイクル・リユースプログラムを連携させ、情報提供や包装材の追跡につなげる取り組みなどが挙げられています。
Mintelは、これからの戦略に必要な視点として「注目(価値が一瞬で伝わっているか)」「信頼(訴求を根拠や実績で証明できているか)」「参加(購入後も接点が続く設計か)」の3つを提示し、パッケージは商品の終着点からブランド体験の出発点へと役割を広げているとしています。
講演資料の公開情報と会社概要
TOKYO PACK 2026の講演資料は、専用Webサイトから無料でダウンロードできます。

- 資料ダウンロードURL:https://www.mintel.com/jp/tokyo-pack-presentation-2026
株式会社ミンテルジャパンの概要は以下の通りです。

- 企業名:株式会社ミンテルジャパン
- 本社所在地:東京都千代田区丸の内二丁目4番1号 丸の内ビルディング18階
- 代表:リチャード・カー
- 設立日:2008年3月
- 事業概要:トレンドレポートの販売、市場調査、市場分析等
- WEBサイト:https://japan.mintel.com/
本記事は株式会社ミンテルジャパンの発表(ミンテル、未来のビジネス成長を支えるパッケージとは)をもとに作成しました。
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