鈴木前農水相らがEco-Pork実証農場DX豚舎を視察 カクイチ施工の鉄骨豚舎見学
長野県長野市に本社を置く株式会社カクイチは、資本業務提携先の株式会社Eco-Porkが愛知県田原市に構える自社実証農場DX豚舎「SHIFT0農場」において、衆議院議員の鈴木憲和 前農林水産大臣と根本幸典 前農林水産副大臣による視察を受け入れた。視察は2026年11月3日に実施され、カクイチは施工を担当した鉄骨構造の豚舎を案内した。当日はDX豚舎の取り組みや統合管理システムに関する説明が行われたほか、今後の畜産の生産性向上や先端技術の普及に向けた意見交換が実施された。

統合管理システムの説明と豚舎内での設備見学
当日は、Eco-Porkの代表取締役である神林隆氏が、DX豚舎が目指す姿と実証の状況に加え、豚舎の設備や各種センサーのデータをつなぐ統合管理システムについて説明を行った。
その後の豚舎内の見学では、カクイチの代表取締役社長である田中離有氏らが鉄骨構造の豚舎を案内し、Eco-Pork側が床冷暖房やAIカメラ、各種センサーを紹介した。床面の温度を直接整える床冷暖房の仕組みにより、今夏の猛暑下でも成長の低下を抑えていることが示され、スノコ部分では参加者が床面に手を触れて機構を確かめる場面もあった。意見交換では、今後の畜産の生産性向上や、先端技術の普及に向けた制度のあり方について意見が交わされた。
工期短縮と鉄骨重量25.8%削減を実現した鉄骨構造
SHIFT0農場の豚舎は鉄骨構造に建て替えられた施設で、施工をカクイチが担当した。工場で製作した部材を現場で組み立てる方式を採用し、鉄骨・屋根・壁の工事を約3日で完了させた。これにより工期の短縮を実現するとともに、柱のない広い空間を確保している。


設計面では、畜舎特例法のB構造に基づき、カクイチ独自の断面鋼材を採用したことで、在来鉄骨と比較して鉄骨重量を25.8%削減した。屋根には太陽光パネルが設置されており、発電だけでなく、屋根の温度上昇を抑える遮熱の役割も担っている。同社がこれまで培ってきたガレージ・倉庫18万棟の施工や、太陽光発電1万7千件の系統連系による建築技術が活用されている。
課題解決の提案から約1年で実装へ
今回のプロジェクトは、ウクライナ支援を通じた両社の出会いを機に始動した。Eco-Porkの神林代表から、資材高騰に伴う建築費の増加により豚舎の建て替えや新設に困っている農家が多く存在することを受け、カクイチに対する豚舎づくりの提案が行われた。
カクイチが掲げる姿勢に神林代表が共感を寄せ、未来に必要な事業への挑戦という両社の考え方が一致したことで、構想から約1年での実装に至った。カクイチは今後もEco-Porkとともに、建屋、設備、データを組み合わせたDX豚舎の普及に向けて連携を続け、現場での検証と改善を重ねながら農家の持続的な経営と食の生産を支える事業づくりを進めていくとしている。
株式会社カクイチの概要
- 会社名:株式会社カクイチ
- 代表者:代表取締役社長 田中離有
- 本社所在地:長野県長野市大字鶴賀緑町1415 大通りセンタービル10F
- 事業概要:倉庫ガレージ・ホース・ナノバブル・太陽光・MaaSなど
- 創業:1886年(明治19年)
本記事は株式会社カクイチの発表をもとに作成。
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