せんデータ、家計調査から約520品目の売れ時を可視化する無料ダッシュボードを公開
せんデータ株式会社は、総務省「家計調査」の日別支出をもとに約520品目の売れ時を1年52週で可視化するツール「52週MDダッシュボード 家計調査版」を公開しました。利用料金は無料で、会員登録を行わずに利用できます。
小売業や外食業では1年を52週に分けて販促や売場を計画する「52週MD」が広く使われていますが、計画作成時に自社の前年実績以外に動向を確かめる手段が少ないという実情がありました。本ツールは、2000年からの日別支出データを週ごとに再集計し、品目ごとの売れ時や購入者の特徴、地域による違いを閲覧できるようにしています。

週や品目ごとに売れ時と購買層を可視化


ダッシュボードでは、カレンダーから選んだ週において「一年で何番目に売れる週か」を品目ごとに調べ、上位品目を並べて表示します。例えば1月第1週(1月1日〜7日)を選択した場合、438品目のうち22品目にとって年間で最も売れる週となります。初売りの食器戸棚・男性用コート(ともに平均の5.4倍)や電子レンジ・テレビといった家電に並び、外食分類のハンバーガーも同週が年間1位となります。各品目を選択すると、その週の推計市場規模(ハンバーガーは約66億円)や購入の多い都市、年代が表示されます。

品目ごとの画面では、直近3年の平均による1年52週の売れ時グラフ、推計市場規模、10年前と比べた増減率、購入者の年代・年収、52都市(県庁所在市と政令指定都市)別の傾向などを確認できます。ハンバーガーの場合、年間を通じて売れる「通年型」でありながら正月の週が最も売れ(平均の1.4倍)、5月第1週が最も低い(0.8倍)ことや、10年前と比べた支出が約2倍(+103%)となり438品目中11位の伸び幅であることなどが示されます。
期間比較や2000年からの長期推移分析にも対応
日別支出データを活用し、任意の期間同士の支出を比較する機能も備えています。前週の同じ曜日や前年の同じ曜日との比較を即座に行えるほか、分析対象を「外食」などに絞り込むことも可能です。2026年の正月三が日(1月1〜3日)と前週の同じ曜日(2025年12月25〜27日)を比べた場合、1日当たりの外食支出は38.8%増加し、ハンバーガーは20.1円から36.1円へと79.3%増加したといった推移を日ごとの棒グラフで確認できます。
さらに、最大3つの品目と最大5つの都市を選択し、2000年からの1世帯当たり年間支出の推移を重ねて表示する機能も用意されています。全国のハンバーガーへの支出は2025年に6,941円と10年前(3,250円)の2倍を超えており、堺市では2,931円から9,197円へと3倍を超え、52都市中2位となったことなどが把握できます。
開発の背景とデータ仕様
週単位の売れ時を把握するうえで家計調査は有用なデータであるものの、月ごとに分かれた表形式であるため小売の現場で日常的に活用しづらい課題がありました。データ活用を専門とする同社がデータの集約と再編を担うことで、無料公開に至ったとしています。
収録データには総務省統計局「家計調査」の第6-16表「品目分類による日別支出」(二人以上の世帯・勤労者世帯、全国)などが用いられており、毎月の公表にあわせて更新されます。なお、家賃、電気代、通信料、授業料といった月払いが多い品目は日別の表に含まれないため対象外となっています。また、推計市場規模は1世帯当たりの支出に二人以上の世帯数(令和2年国勢調査の一般世帯から単独世帯を除いた約3,455万世帯)を掛けた概算値です。
- サービス名:52週MDダッシュボード 家計調査版
- URL:https://sendata.co.jp/md52/
- 利用料金:無料(登録不要)
- 更新頻度:毎月(家計調査の公表にあわせて)
- 収録品目:約520品目(売れ時の一覧は約440品目)
- 収録期間:2000年1月〜(日別)
- 地域:全国(日別)、52都市(月次・年次)
- データ出典:総務省統計局「家計調査」、総務省統計局「国勢調査」
同サービスを提供するせんデータ株式会社は、東京都港区芝浦1-12-3 Daiwa芝浦ビル5階に拠点を置き、代表取締役を高橋 啓多が務めています。2026年4月に設立され、BIダッシュボード構築、AI×データ連携構築、データ活用支援、業務自動化支援、WEBサービス開発などを手がけています。
本記事はせんデータ株式会社の発表をもとに作成されています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



