トリニティエナジー、グルテンの生成を抑えた半生パスタを2027年1月に発売へ
古川電気グループの株式会社トリニティエナジーは、小麦を主原料としながらグルテンの生成を抑えた半生パスタ「GLUTENLESS SELECT(グルテンレス セレクト)」を開発した。2027年1月よりオンラインストアでパッケージ商品として麺の販売を開始する予定だ。これに先立ち、2026年10月31日と11月1日に仙台市で開催されるイベントで初めて一般向けに提供され、同日より先行予約の受付も行われる。

原料構成と工程設計によりグルテン低減率約8割を実現
開発者である同社代表取締役の茂泉勝弘氏が、パスタを食べた後の体調の変化や市販のグルテンフリー商品の風味・食感への不満を感じたことをきっかけに開発が始まった。小麦の味やコシを保ちながらグルテンを減らすことを目指したという。
従来の小麦粉の配合比を下げる方法では低減率が配合比に縛られ、粉体の40%まで減らしても低減率は理論上60%が上限とされていた。本製品は小麦由来の原料構成を見直し、小麦由来原料の比率を維持したまま小麦たんぱく質の量のみを選択的に下げる設計を採用した。デュラムセモリナ100%のパスタと比較した理論計算によるグルテン低減率は約8割に達し、12世代の試作を経て2026年9月に特許を出願している(配合および製法の詳細は非公開)。さらに、小麦たんぱく質が水と練られて網目状につながりにくい条件を工程設計によって作り出し、製法面からも生成を抑える二段構えの設計としている。




2026年には、ニューヨーク・ブロンクス区アーサー・アベニューにあるイタリア料理店「Roberto’s」のオーナーシェフであるロベルト・パチュロ(Roberto Paciullo)氏に試作品が持ち込まれた。パチュロ氏はイタリア南部サレルノ出身で、17歳で渡米し1989年に同店を開業、現在はニューヨーク近郊で「Zero Otto Nove」を4店舗展開している。
細麺や幅広麺など形状の異なる3種類(調理時は4種)を持ち込み、パチュロ氏自身がカルボナーラやラグーソース、クリームソースなどに調理して評価した。その結果、パチュロ氏からは「グルテンレスという考え方はとても良い」との賛同とともに、「従来の小麦100%のパスタと味は変わらない」「調理してもエクセレントだ」との評価を受けた。一般にグルテンを減らした麺で課題となる食感の脆さやソースとの絡みにくさについては、独自の結着構造を設計することで解決を図っている。
評価基準の確立に向け大学研究機関への相談を開始
現在、製法によるグルテンの抑制効果を数値で示す測定法は存在しない。広く用いられるELISA法などの市販測定法は小麦たんぱく質やグリアジンの量を測定するものであり、実際に形成されたグルテン網目の量を直接測るものではないためだ。発表された約8割という低減率も小麦たんぱく質量を基準とした理論計算値であり、製法による抑制分は含まれず、外部機関による実測値は現在取得中としている。
また、グルテンフリー(20ppm以下)と通常食品の中間領域には国際的な基準や測定法が存在しない。同社は形成されたグルテン網目を評価する手法の確立が必要と考え、大学の研究機関への相談を始めている。


仙台のイベントで初提供、先行予約も受付
2026年10月31日(土)と11月1日(日)の10:00〜16:30に、仙台市太白区あすと長町一丁目のあすと長町 杜の広場公園で開催される「あすとつながる ぐりりパーク」(主催:あすと長町 杜の広場にぎわいづくり協議会/khb東日本放送、入場無料)にて一般向けに初めて提供される。
会場では、菜園料理家の藤田承紀氏(Instagram @yoshiki_yasai)が監修・提供する2種のソースを用い、イタリア人シェフのMirko Giacometti(ミルコ・ジャコメッティ)氏が「ベーコンと炒め玉ねぎのトマトソース」と「大葉と白味噌のジェノベーゼ」を一皿ずつ調理して販売するほか、ごく少量の試食も用意される。また、2027年1月発売予定のパッケージ商品の先行予約受付も同日より開始される。先行予約・販売の対象は麺のみでソースは含まれず、予約時の代金支払いは発生しない。
商品の仕様および注意点は以下の通り。
- 商品名:GLUTENLESS SELECT(グルテンレス セレクト)半生パスタ 細麺タイプ
- 内容量:240g(120g×2パック)
- 保存方法:要冷蔵(10℃以下)
- 製造:宮城県内の製麺メーカーに委託
- 販売:株式会社トリニティエナジー 食品事業部(古川電気グループ)
本製品は小麦および卵を使用しており、グルテンを含んでいるためグルテンフリー食品ではない。小麦アレルギーやセリアック病の人は飲食できない。また、特定の症状の改善や体調への効果を保証するものではない。なお、古川電気グループの古川電気工業株式会社は、東京都千代田区の古河電気工業株式会社とは資本関係のない別法人としている。
本記事は株式会社トリニティエナジーの発表をもとに作成。
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