国立新美術館で「ディーヴァ展」2027年3月開催へ 美輪明宏の特別展示も決定
英国ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)が企画した「ディーヴァ展」が、2027年3月24日より国立新美術館で開催されます。世界5カ国を巡回した展覧会のアジアで唯一かつ最後の開催地となり、日本展のみの特別展示を加えてフィナーレを飾る予定です。会場では、19世紀から現代に至るディーヴァの歴史や概念の変遷をたどり、約100名の歌手やパフォーマーの軌跡を紹介します。
貴重な衣装約60点を含む約280点を公開


本展では、V&Aの所蔵品や個人蔵の資料など約280点が展示されます。マリア・カラス、マリリン・モンロー、アデル、レディー・ガガ、エルトン・ジョン、リアーナ、ビョークらが着用した約60点の貴重な衣装を中心に、写真、映像、雑誌、ポスター、LP、版画作品などを通してディーヴァの世界を描き出します。また、音楽や映像とともに展示空間を巡る演出を取り入れています。
展示される衣装や品々には、クララ・ボウが映画「ワイルド・パーティー」(1929年)で着用したドレス(ハリウッド・ヘリテージ美術館所蔵、現存が確認されている唯一の衣装でアメリカ国外ではめったに公開されないもの)や、ジェニー・リンドに贈られたパピエマシェの箱(1848年)が含まれます。さらに、マリア・カラスの「ノルマ」(1952年)や「トスカ」(1964年)の衣装、マリリン・モンローの映画「お熱いのがお好き」の黒のフリンジドレスのほか、メゾン ヴァレンティノやステラ・マッカートニーなど著名デザイナーが手がけた衣装、ジャネール・モネイやプリンスのステージシューズなども並びます。
展示は2部構成となっており、第1幕「ディーヴァの誕生」では初期のプリマドンナから20世紀のショービジネス界で活躍した人物に焦点を当て、言葉やイメージの変遷をたどります。

第2幕「ディーヴァの再生・復活」では、1960年代の第2波フェミニズムの展開を起点に、公民権運動から現代に至る時間軸の中でディーヴァたちの歩みを取り上げます。男性中心の社会において、女性やクィアの表現者たちが自己表現を通じて主体性を獲得し、既存の価値観や偏見に挑んできた背景や、多様な生き方の承認をめぐる闘いへの貢献を検証します。




日本展独自の「美輪明宏」展示とシスターフッド



日本展のみの特別展示として、日本を代表するディーヴァである美輪明宏(1935-2026年)を紹介します。シャンソン喫茶「銀巴里」での活動や「メケメケ」(1957年)のヒット、「ヨイトマケの唄」(テレビでの発表は1965年)などを手掛け、ジャンル横断的な活動とともに反戦や差別に挑み続けた歩みにフォーカスします。美輪は2018年秋に平成30年度東京都名誉都民の顕彰を受けています。
さらに、マリリン・モンローとエラ・フィッツジェラルド、マドンナとカイリー・ミノーグなどの関係性に代表される、ディーヴァ同士の連帯やメッセージを取り上げる「シスターフッド」のセクションも新たに設置されます。本展のロゴデザインは、多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業のイラストレーター、田辺ヒロシが担当しました。
開催概要
- 展覧会名:ディーヴァ展(英:DIVA)
- 会期:2027年3月24日(水)〜7月19日(月・祝)
- 休館日:毎週火曜日 ※ただし5月4日(火・祝)は開館
- 開館時間:10:00~18:00 ※毎週金・土曜日は20:00まで、入場は閉館の30分前まで
- 会場:国立新美術館 企画展示室2E(〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2)
- 主催:国立新美術館、ヴィクトリア&アルバート博物館、ソニー・ミュージックエンタテインメント、「ディーヴァ展」製作委員会
- お問い合わせ:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
- 展覧会公式ウェブサイト:http://diva2027.jp
本記事は「ディーヴァ展」製作委員会の発表をもとに作成しました。
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