札幌医療圏の歯周病安定期治療は全国の約1.3倍 令徳会がNDBデータを分析
医療法人令徳会が運営するユアーズデンタルクリニックは、厚生労働省のNDBオープンデータをもとに、歯周治療に関する診療行為の算定回数を二次医療圏別に分析した結果を発表しました。2023年度の札幌医療圏における歯周病安定期治療の算定回数は673,033回で、人口千人あたり283.2回となり、全国の224.9回と比べて約1.3倍であることが分かりました。一方、歯石取り(スケーリング)は人口千人あたり459.3回にとどまり、全国平均の604.4回の約0.8倍となっています。

検査や継続管理の算定回数が全国平均を上回る傾向
集計結果によると、札幌医療圏では詳しい検査や管理に関連する項目の算定回数が全国を上回っています。人口千人あたりの比較において、歯周病安定期治療が約1.3倍(札幌医療圏283.2回/全国224.9回)となったほか、歯周精密検査は242.7回(全国186.9回)で約1.3倍、歯周病重症化予防治療は61.8回(全国42.9回)で約1.4倍、歯肉剥離掻爬手術は8.6回(全国5.9回)で約1.5倍を記録しました。
検査項目を比較すると、歯周精密検査の回数は歯周基本検査の0.55倍に達しており、全国の0.29倍と比べて精密検査の比率が高い実態が示されています。
また、札幌医療圏の人口(2,376,609人・2024年1月1日現在)は北海道の21医療圏の合計の46.7%を占めていますが、道内の公表回数合計に占める同医療圏の割合は、歯周精密検査で53.9%、歯周病安定期治療で53.6%、歯肉剥離掻爬手術で55.8%に達しています。

基本的な処置や基本検査の算定は全国水準を下回る
一方で、処置や基本的な検査の算定回数は全国を下回る結果となりました。
2023年度における人口千人あたりの算定回数は以下の通りです。
- 歯周基本検査:札幌医療圏438.2回(1,041,383回)/全国653.9回(81,660,690回)で約0.7倍
- スケーリング(歯石取り):札幌医療圏459.3回(1,091,574回)/全国604.4回(75,475,708回)で約0.8倍
- スケーリング・ルートプレーニング:札幌医療圏1,192.6回(2,834,436回)/全国1,941.4回(242,455,520回)で約0.6倍
なお、スケーリングは歯周基本治療に含まれる処置の一部であり、スケーリング・ルートプレーニングは別の項目として集計されています。
分析の背景とデータの留意点

今回の分析は、厚生労働省のNDBオープンデータ(国立保健医療科学院が整理した歯科診療行為・二次医療圏別算定回数ファイル)および同ファイル収載の住民基本台帳人口(2024年1月1日現在)をもとに、2026年11月2日に同院が自社分析を実施したものです。札幌医療圏は札幌市のほか、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村で構成されています。
二次医療圏別の集計は圏域内の医療機関で算定された回数に基づくため、周辺地域から通院した患者の分も含まれます。同院は、人口あたりの算定回数の差異には医療体制や年齢構成などが関係しており、地域の歯の状態の良し悪しや治療の適切さ、因果関係を示すものではないとしています。また、保険点数として算定された行為の集計であり、自由診療のデータや同院独自の診療実績を示すものではなく、2023年度単年度の比較となっています。
ユアーズデンタルクリニック院長の湯口晃弘氏は、札幌医療圏では詳しい検査や治療後の定期管理が人口あたりで全国より多く、歯石取りや基本検査が少ない結果だったとした上で、「歯周病は検査で状態を確かめ、落ち着いたあとも管理を続けていく病気です。こうした数字を、ご自身の通院のしかたを振り返るきっかけにしていただければと思います」と述べています。

- 医院名:ユアーズデンタルクリニック
- 運営法人:医療法人令徳会
- 設立:2015年9月
- 所在地:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-13 ル・トロワ6F(地下鉄大通駅直結)
- 理事長:湯口 晃弘
- 診療科目:歯周外科、歯周組織再生療法、インプラント治療、審美歯科(自由診療専門)
本記事は医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックの発表をもとに作成されています。統計データは厚生労働省「NDBオープンデータ」、国立保健医療科学院「歯科保健医療情報提供システム」、総務省「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数調査」を参照しています。
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