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AGRISTとシンガポールのV+社がMOU締結 農業課題の解決へ

AI搭載自動収穫ロボットを活用したフードテック事業を手がけるAGRIST株式会社は、シンガポールの都市型農業イノベーション企業であるV+ Agritech Pte. Ltd.との戦略的協力覚書(MOU)を締結したことを公表しました。発表は2026年10月29日にシンガポールで開催された、農林水産省主催「日・シンガポール Agri-Food イノベーション MOU発表セレモニー」で行われました。両社が持つ技術を融合させることで、ASEAN地域および日本市場双方における農業課題の解決を目指します。

提携の背景と目的

日本の農業分野では「高齢化・後継者不足」や「耕作放棄地の増加」が深刻な課題となっています。こうした中、AGRISTはピーマンとキュウリの自動収穫ロボットや営農支援アプリケーションの開発を手がけてきました。

一方、シンガポールおよび周辺のASEAN地域においては、都市化に伴う「農地不足」や食料自給率の向上、人手不足への対応が急務となっています。両国政府が農業分野の協力関係を深める枠組みを背景に、AGRISTの「収穫ロボット技術」と、V+ Agritech Pte. Ltd.の「省スペース・低コストな都市型循環農法」や「営農型太陽光(Agri PV)のノウハウ」を掛け合わせ、国内外の農業課題を相互に解決する持続可能なモデルの構築を目指す方針です。

協業を推進する3つの柱

今回の合意に基づき、両社は以下の3分野を中心として協業を進めます。

  1. ASEANおよび日本市場における相互展開・商用化支援

V+ Agritech Pte. Ltd.がマレーシア・ジョホール州の農業経済特区へ進出するにあたり、現地の深刻な人手不足を解消するため、農家にAGRISTの収穫ロボットなどの提案・販売を行います。日本市場に向けては、新たに農業参入を検討する企業やプロジェクトに対し、V+ Agritech Pte. Ltd.が強みを持つソーラー活用型垂直農法の導入を支援します。

  1. 収穫ロボット×ソーラー活用型垂直農法の共同研究開発

V+ Agritech Pte. Ltd.のソーラー活用型垂直農法と、AGRISTの収穫ロボット技術を統合した新たなパッケージモデルの開発に取り組みます。あわせて、東南アジアで需要や利益率の高い作物への適用と最適化を進めます。

  1. 教育機関での食育・最先端農業体験を通じた社会課題解決

両社の技術を日本とシンガポールの学校教育へ導入します。次世代を担う子どもたちが最先端農業を体験する機会をつくり、両国共通の課題である農業の後継者不足の解消や食育の推進に寄与する考えです。

発表の舞台と提携先について

今回のセレモニーは、アジア最大級のアグリフード関連サミット「Asia-Pacific Agri-Food Innovation Summit 2026」内の公式イベントとして開催されました。日本国農林水産省とシンガポール政府による農業協力強化の枠組みのもと、両国の技術やビジネスの連携を促進する目的で実施されています。

提携先であるV+ Agritech Pte. Ltd.は、2021年に設立されたシンガポール発の農業テック企業です。設備投資を抑えた屋外・温室型の「垂直タワー栽培」に加え、太陽光発電(Agri PV)や魚の養殖などを組み合わせた「循環型農業」を展開しています。シンガポール国内で30箇所以上の小型農場を展開しており、顧客の約80%を小中学校などの教育機関が占めています。

AGRISTは今回の提携を機に、日本国内の農業支援に加え、ASEAN地域をはじめとするグローバル市場への進出を加速していく構えです。

AGRIST株式会社 企業概要

AGRIST株式会社
  • 代表者:斎藤潤一、秦裕貴
  • 本社所在地:宮崎県児湯郡新富町富田南一丁目53番地1
  • 設立:2019年10月
  • 事業内容:AIとロボットを活用したスマート農業

本記事はAGRIST株式会社の発表をもとに作成されています。

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