厚労省が和歌山で人生会議の普及啓発イベントを開催 松下由樹さんら登壇
厚生労働省は、人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)の現状や課題、重要性を国民とともに考える機会として、令和8年度人生会議普及・啓発イベントの第一弾を10月12日(月・祝)に和歌山県民文化会館で開催しました。今年度に予定されている2か所での開催のうち最初となる催しで、和歌山県民を中心に全国各地から約800名が来場しました。
人生会議とは、もしものときのために、自らが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームなどと繰り返し話し合い、共有する取り組みのことです。「人生の最終段階における医療・ケアに関する意識調査(令和4年度)」によると、一般国民の約7割が人生会議を知らない状況にあり、厚生労働省は関心を持って自分ごととして考える機会となることを目指して普及・啓発活動を進めています。
専門家が語る人生会議の重要性と進め方
基調講演「自分らしく生きるための人生会議とは?」では、大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻 准教授の山本瀬奈氏が登壇しました。山本氏は、自らが希望する医療やケアを受けるために人生会議が重要であることや、もしもの時のために信頼できる人に「大切にしたいこと」や価値観を共有する意義、進め方について解説しました。
山本氏は「普段の生活の中で自分が大事にしていることに気づき、自分のことを周りの方により良く知っていただくための機会と考えていただけるとよいと思います」と述べ、大事にしたいことが決まってからでなくても、身近な人と話をしてみてほしいと呼びかけました。
松下由樹さんや香月秀之監督を交えたトークセッション
トークセッション「松下由樹さん、香月秀之監督と考える人生会議」の冒頭では、和歌山県立医科大学附属病院紀北分院 教授の廣西昌也氏が、和歌山県における取組や現場の実例を紹介しました。廣西氏は和歌山県有田川町出身の鎌倉時代の僧・明恵上人が大切にした言葉「あるべきやうは」(その時、その場、その人にとって「どうあるべきか」を常に問い続け、その答えを生きようとする姿勢)に触れ、患者と家族が対話を通してお互いの思いや価値観を理解することの重要性を説きました。

続いて、厚生労働省とタイアップした映画「お終活3 幸春!人生メモリーズ」に出演した俳優の松下由樹さんと、映画監督の香月秀之さんが登壇しました。映画で人生会議を紹介する役を演じた松下さんは「人生会議はポジティブに捉えてよいものであり、それが前向きな生き方につながるというメッセージが伝わればと思います」と語り、まずは身近な人と話題にすることを提案しました。

また、香月監督は自身の経験から、特別なことではなく日常の延長として話せる家族が理想であるとし、映画が最初の一歩になればと制作の思いを明かしました。松下さんからの希望が変わった際の対応に関する質問に対し、山本氏は気持ちが変わることは自然であり、理由や背景にある価値観を相手とすり合わせていくことが大切だと答えました。最後に廣西氏が、人生の最終段階において本人や周囲、医療・介護者が思いをアップデートしていくこと自体が人生会議の一部であると総括しました。
映画の上映と関連団体の展示


会場では、映画「お終活3 幸春!人生メモリーズ」(115分)の上映が行われたほか、和歌山県における人生会議の普及啓発や関連団体の取り組みを紹介する展示コーナーが設けられました。
展示コーナーへの出展団体は以下の通りです。
- いきいき和歌山 がんサポート
- 紀三福祉会
- 和歌山医療社会事業協会 日本医療ソーシャルワーカー協会
- 和歌山市消防局
- 和歌山県
- 和歌山県看護協会
- 和歌山県薬剤師会
- 和歌山県立医科大学 保健看護学部
開催概要とアーカイブ公開




当日の講演動画は、厚生労働省公式チャンネル(YouTube)にてアーカイブが公開されています。
- イベント名:自分らしく生き抜くために「人生会議」はじめてみませんか?2026 in 和歌山
- 開催日時:令和8年10月12日(月・祝)14:00~17:45
- 開催場所:和歌山県民文化会館 大ホール
- 主催:厚生労働省
- 共催:和歌山県
- 後援:和歌山市、和歌山県医師会、和歌山市医師会
- イベント概要URL:https://www.mhlw.go.jp/acp-jinseikaigi/archive
- 厚生労働省HP「人生会議してみませんか?」:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_02783.html
- 厚生労働省公式チャンネル(YouTube):https://www.youtube.com/playlist?list=PLOhftl7pIwVU
本記事は厚生労働省の発表をもとに作成しました。

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