豊橋市が市役所から消防車で直接出動する新体制を運用開始 愛知県内で初
愛知県豊橋市は、消防団員として活動する市職員が勤務先の市役所から直接火災現場などへ出動できる新体制を整備し、2026(令和8)年10月1日から運用を開始しました。災害対応力の強化と消防団員の確保を目的としています。自治体職員による緊急出動体制の導入は愛知県内で初めてで、全国的にも珍しい先進的な試みです。
市役所から消防車で直接現場へ急行する新体制
対象となるのは、消防団員の市職員39人のうち、市役所本庁舎と近くにある上下水道局に勤務する15人です。運用時間は平日の午前8時半から午後5時15分までで、各職員は所属する消防団分団の指令によって出動します。
出動指令を受けた際、職員は市役所併設の立体駐車場に向かい、防火服を着用したうえで、同所に配置された小型動力ポンプ付積載車(消防車)に乗り込んで現場へ急行します。市役所から消防車で直接出動することにより、指令から現場到着までの時間を大幅に短縮し、被害の軽減を図る狙いがあります。
既存車両を有効活用し迅速な出動体制を構築
従来は、出動指令を受けた職員が市役所本庁舎から離れた駐車場まで歩いて移動した上で私用車で出動していました。自転車通勤などの職員も、一度自宅や分団詰所に防火服などを取りに戻ってから現場へ向かっていました。
市消防本部では、市役所から出動する際に防火服も車もない現状への改善を求める声を団員から聞き、改善策を検討していました。今回の配備では消防車を新しく購入せず、既存の利用可能な車両を有効活用することで、コストを抑えながら迅速な配備を実現しました。
消防団員が働きやすい環境整備と団員の募集
市消防本部は、消防団員が働きやすい職場環境づくりを積極的に進める姿勢をSNSなどで発信しています。今回の取り組みを通じて、地域住民の消防団活動に対する理解と関心を高めるとともに、市職員の新たな入団意欲向上にもつなげたい考えです。
消防団は、日頃会社に勤めている人や学校に通っている人など地域の人々で構成される非常勤特別職の地方公務員で、消火活動や風水害対応、訓練や資機材の点検などを担っています。団員になると、現役の消防職員から消火の知識や技術、応急手当、地震時の行動や救助手法を直接学ぶことができます。
消防団員の任命要件は次の通りです。
- 豊橋市内に在住または在勤されてる方
- 年齢が18歳以上55歳未満の方(性別は問いません)
- 健康で、志をもって消防団活動をしていただける方
活動状況や福利厚生、現役団員の声などをまとめた消防団員募集リーフレットは、ホームページ(https://www.city.toyohashi.lg.jp/30901.htm)で公開されています。加入の問い合わせは、豊橋市役所西館5階の消防本部総務課(tel:0532-51-3111)または地元の消防団で受け付けています。
本記事は愛知県豊橋市の発表をもとに作成。
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