共栄木材の焼杉とその製造技術が令和8年度愛媛ものづくり企業スゴ技に認定
愛媛県伊予市に本社を置く株式会社共栄木材が製造する焼杉とその製造技術が、令和8年度愛媛ものづくり企業「スゴ技」に認定された。「スゴ技」は、愛媛県が優れた技術や製品を持つ県内のものづくり企業を紹介する取り組みである。同社は1973年に専用機械を開発して焼杉の工場生産を実現して以来、50年以上にわたり製造を続けており、長年培ってきた技術が評価された。
専用機械の開発による工場生産化と製品展開
焼杉は杉板の表面を焼いて炭化層をつくる瀬戸内地域に伝わる木製外壁材で、従来は3枚の杉板を三角形に組んで焼く「三角焼き」など職人の手作業で行われていた。共栄木材は1973年(昭和48年)に製造工程を機械化し、原板の乾燥から加工、焼成、ブラッシング、塗装、検品までの生産体制を整えた。



現在は、素焼きの「クロ」、表面を保護した「クロ塗装」、炭を落とした「美杉」、黒色に塗装した「モダンブラック」の4種類を基本にオーダーメイド品も製造している。原材料には主に愛媛県久万高原町で育った杉材の中目材を使用しており、地域の木材を有効活用する役割も担っている。

公的評価や公共建築での採用と海外展開
同社の焼杉は「スゴ技」の選定に先立ち、愛媛県の「愛媛百貨選 すごモノ」への掲載や、伊予市の「ますます、いよし。ブランド」にも認定されている。公共建築では、2025年に完成した愛媛県久万高原庁舎の外壁に久万高原町産杉を使用した焼杉が採用された。同社は久万高原町への企業版ふるさと納税にも取り組んでいる。


海外展開においては、2025年に米国ラスベガスで開催された「NAHB International Builders’ Show」のジャパンパビリオンに出展したほか、愛媛県の海外経済交流ミッションに参加してベトナムやインドネシアなどで焼杉や愛媛県産木材を提案している。



特注対応と実物を確認できる拠点

共栄木材では建築家や設計事務所、地域工務店の要望に応じ、板の幅や厚み、表面仕上げなどを調整する特注品も製造している。建築家の中村好文氏が設計した伊丹十三記念館に特注仕様の焼杉を納入した実績があるほか、板塀向けに4面を加工・塗装した製品の受注生産も行っている。
同社代表取締役社長の西下文平氏は、今回の選定について社員や関係者への感謝を述べるとともに、「瀬戸内の伝統である焼杉を、県外・海外へと拡げたい。そのために、これからも製造技術を磨き、設計者や施工者の要望に応えながら、焼杉の新しい可能性を追求していきます」とコメントしている。
製品の確認や相談ができる拠点として、愛媛県伊予市の本社敷地「三秋プレイス」や事前予約制で見学を受け付ける下灘焼杉工場のほか、大阪府茨木市に「大阪・茨木サンプルルーム」を設けている。
株式会社共栄木材の概要
- 会社名:株式会社共栄木材
- 代表者:代表取締役社長 西下文平
- 本社:愛媛県伊予市三秋1130-1
- 焼杉工場:愛媛県伊予市双海町大久保44-12
- 創業:1948年創業
- 公式サイト:https://www.kyoei-lumber.co.jp/
本記事は株式会社共栄木材の発表をもとに作成されています。
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