SecuShardのデータ保護技術特許がシンガポールで特許付与適格通知を受領
株式会社SecuShardは、データ保護技術「SecuShard」に実装しているコンセンサスアルゴリズムに関する特許出願について、シンガポール知的財産庁(IPOS)から特許付与適格通知が発行されたことを発表しました。同社は2026年10月1日に通知を受領しており、今後は特許証の発行請求手続を経て特許証が発行される予定です。本特許は日本ですでに特許第7658652号として登録されており、シンガポール出願においても全11項の請求項について審査を通過しました。
重み付けを活用したコンセンサスアルゴリズム
本特許は、同一の情報を複数のシステムに記録しておき、照会時に各システムから返ってきた回答を照合して正しい回答を決定する技術です。同じ回答を返したシステムごとにあらかじめ設定した係数(重み)を合計し、その値が最も高い回答を採用します。
係数は各システムの種類やデータ格納アルゴリズム、ノード数などの特性に応じて設定可能で、改ざんの可能性が小さいシステムほど大きな係数を設定できます。一部のシステムで記録の改ざんや不整合が生じた場合でも、各システムの信頼性を加味して正しい回答を判定できる点が特徴です。本特許は、このアルゴリズムを電子証明書情報の照会といった電子署名の管理に適用した装置・方法・プログラムとして審査を通過しています。
データ保護技術「SecuShard」は、データを暗号化したうえで断片化し、複数の保存先に分散して保管する技術です。2026年10月5日に提供を開始した共有ファイル保護製品「ONEデジGuard」の基盤にもなっています。
SecuShardでは、本特許のコンセンサスアルゴリズムを分散保存したデータの照合・判定に実装しています。複数の保存先から得た回答を突き合わせ、係数の合計に基づいて採用する回答を決定することで、一部の保存先で改ざんや不整合が生じた場合でも正しいデータを判定します。今後は係数による評価をデータの読み出し先選択にも広げ、通信や読み出しの負荷を抑えてファイル利用時の待ち時間を短縮する開発を進める予定です。
海外展開に向けた知的財産基盤の整備
特許の出願人は親会社のリーテックス株式会社で、現在は株式会社SecuShardへの譲渡手続が進められています。譲渡完了後、同社はSecuShardに実装している本技術を知的財産として保有します。同社は知的財産基盤の整備を進め、シンガポールをはじめとするASEAN地域でのデータ保護製品「ONEデジ Security」シリーズの事業展開につなげる方針です。
代表取締役CEOの小倉隆志氏は、本技術について、複数のシステムの回答を信頼性に応じて重み付けして正しい答えを導き出すために考案したコンセンサスアルゴリズムであるとし、日本に続きシンガポールでも審査を通過したことを弾みに、日本とASEAN地域での事業展開につなげていく意向を示しています。
特許概要および会社概要
本件特許の概要は以下の通りです。
- 発明の名称:管理装置、管理装置の制御方法、及びプログラム
- 発明者:小倉隆志(当社代表取締役CEO)
- 出願人:リーテックス株式会社(当社への譲渡手続中)
- シンガポール出願番号:11202506591R
- 出願日:2024年9月20日
- 審査結果:2026年8月23日付審査報告書において、全11請求項について未解決の拒絶理由なし。2026年8月24日付で特許付与適格通知
- 当社の通知受領日:2026年10月1日
- 現在の状況:特許証の発行請求の手続を進行中
- 認められた請求項:請求項1~11(装置・方法・プログラム)
- 対応する日本特許:特許第7658652号(2025年3月31日登録)
株式会社SecuShardの会社概要は以下の通りです。
- 商号:株式会社SecuShard
- 代表者:代表取締役CEO 小倉隆志
- 設立:2025年11月27日
- 資本金:1億8,000万円
- 所在地:東京都新宿区愛住町22 第3山田ビル5階
- 事業内容:データ保護製品「ONEデジ Security」シリーズの開発・提供
- URL:https://secushard.co.jp/
本記事は株式会社SecuShardの発表をもとに作成しました。
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