BULL、宇宙デブリ防止装置の開発で文科省SBIR事業から2.6億円の追加配分決定
宇宙デブリ対策事業を手がける株式会社BULLは、文部科学省の令和4年度補正予算「中小企業イノベーション創出推進事業(文部科学省分)- SBIR フェーズ3」において、2.6億円の追加配分が決定したことを明らかにした。対象となる取り組みは「スペースデブリ低減に必要な技術開発・実証」テーマにおける「衛星等のデブリ化を防止する軌道離脱促進装置の開発・実証」である。交付された資金は、軌道上実証や社会実装のための能力獲得に向けた開発を加速させるために活用される。
文部科学省のSBIRフェーズ3事業における追加配分
今回の追加配分は、文部科学省の中小企業イノベーション創出推進(SBIRフェーズ3基金)事業における臨時ステージゲート審査を経て決定された。補助金の金額は2.6億円で、フェーズ2事業期間は~令和9年3月末までとされている。同社はこの資金を活用し、軌道上実証および社会実装に向けた能力獲得のための開発を推進していく。
宇宙デブリの発生を防ぐ軌道離脱促進装置「HORN」
同社は、宇宙空間においてスペースデブリを増やさないための事業として、衛星等の宇宙機のデブリ化を⾃律的に防⽌する(PMD *Post Mission Disposal)装置「HORN」の開発を行っている。「HORN」は役目を終えたロケットや衛星を速やかに軌道から離脱させる装置で、宇宙デブリ対策を目的とした膜面展開型装置としては世界最大級となる50㎡の面積を持つ。扇状に広がる膜面構造によって大気抵抗を増やし、対象物の軌道離脱を促す仕組みとなっている。2026年6月にはH3ロケット6号機により同社初となる軌道上実証が実施され、実証機の軌道降下および膜展開の光学撮影に成功し、フルサクセスを達成した。
今後の展開と社会実装への方針


代表取締役 CEOの宇藤 恭士氏は、今回の追加配分決定について、HORNの技術開発と実証の取り組みが評価された結果であるとの認識を示した。その上で「期待にしっかりと応えるべく、追加の軌道上実証と、社会実装に向けた量産・内製化をさらに加速してまいります」とコメントし、チーム一丸となって宇宙デブリ化防止の実装に取り組むとしている。

株式会社BULLの会社概要
- 社名:株式会社BULL(ブル)
- 本社:栃木県宇都宮市平出工業団地43−103
- 代表者:代表取締役 / CEO 宇藤恭士
- 設立:2022年11月
- 事業内容:宇宙デブリ対策事業、軌道利活用関連事業
- ウェブサイト:https://bull-space.com/
※2026年6月1日付で本社住所が上記に変更。
本記事は株式会社BULLの発表をもとに作成
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