グローバル・ブレイン、自己免疫疾患治療開発の米RegCellへ追加出資
グローバル・ブレイン株式会社が運営するグローバル・ブレイン9号ファンドおよび321FORCE™(MCIイノベーション投資事業有限責任組合)は、バイオテクノロジー企業であるRegCell, Inc.への追加出資を実行した。RegCell, Inc.は自己免疫疾患を対象に制御性T細胞(Treg)のエピジェネティックリプログラミングプラットフォームを開発している。
免疫寛容の回復を目指す独自技術
自己免疫疾患は世界中で多くの患者に影響を及ぼす難治性疾患であり、既存の治療の多くは免疫抑制剤による広範な免疫抑制に依存している。こうした治療法は病原性の免疫細胞と正常な免疫細胞を区別できず、重篤な副作用をもたらす課題を抱えている。
これに対しRegCell, Inc.は、Tregの生物学に基づくエピジェネティックリプログラミングにより免疫寛容を根本から回復させるアプローチをとっている。同社のプラットフォームは、Tregの必須機能を発見した共同創業者兼取締役の坂口志文氏(大阪大学栄誉教授・京都大学名誉教授)の研究を基盤としている。独自技術によって疾患を引き起こす病原性T細胞を安定した抗原特異的Tregへと転換し、遺伝子改変を必要としないため製造の簡素化や安全性の向上、幅広い患者層への適応が可能とされている。
臨床開発に向けた助成獲得と今後の計画
RegCell, Inc.は2025年に自己免疫性肝疾患を対象とした臨床開発に向けてAMED(日本医療研究開発機構)から初回助成を獲得している。さらに、今回のシリーズA資金調達と並行して2つ目の自己免疫疾患に対する2つ目のAMED助成も受けた。
今後はIND申請を経て、2つの自己免疫疾患適応における第2相概念実証試験の実施を目指す方針だ。
グローバル・ブレイン株式会社は、坂口志文氏の研究を基盤としたプラットフォームの技術的優位性や、遺伝子改変を伴わずに安全性とスケーラビリティを両立した製造アプローチを評価した。また、Michael V. McCullar 代表取締役社長 兼 CEOをはじめとする経営陣や、複数の自己免疫疾患適応への拡大が見込まれるマーケットポテンシャルも考慮して追加出資を決定したとしており、今後も同社のグローバルな事業成長を支援していくとしている。
関連企業およびファンドの概要
RegCell, Inc.
- 所在地:カリフォルニア州エメリービル
- 代表者:Michael V. McCullar, Ph.D., MBA, President and CEO
- 設立日:2016年1月(米国法人2024年8月)
- 事業内容:自己免疫疾患を対象に制御性T細胞(Treg)のエピジェネティックリプログラミングプラットフォームを開発するバイオテクノロジー企業
- URL:https://www.regcellbio.com/
321FORCE™
- 登記上の名称:MCIイノベーション投資事業有限責任組合
- 無限責任組合員:グローバル・ブレイン株式会社
- 運用総額:50億円
- 運用期間:10年間
- 有限責任組合員:三井化学株式会社
グローバル・ブレイン株式会社
- 所在地:東京都渋谷区
- 代表者:百合本安彦
- 設立日:1998年1月
- 事業内容:ベンチャーキャピタル事業
- URL:https://globalbrains.com
本記事はグローバル・ブレイン株式会社の発表をもとに作成されています。
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