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SPACECOOL、インドで放射冷却素材を活用した青果物カートの実証実験を開始

東京都港区に本社を置くSPACECOOL株式会社(代表取締役CEO:末光真大)は、SPACESプログラムの一環として、自社が開発する放射冷却素材「SPACECOOL」をインドの青果物販売カートに提供・活用した実証実験を開始した。

同カートは、追加のエネルギー消費を伴わずに青果物の鮮度を長く保ち、廃棄ロスの削減と販売者の収入向上を支援する。

鮮度保持期間の延長と販売者の収入向上

現地の販売者からは、熱にさらされると傷みやすい葉物野菜の鮮度保持に特に役立っているとの声が寄せられている。従来は約2日で廃棄せざるを得なかった青果物が、同様の条件下で最長4日間、販売可能な状態を保てるようになった。

販売可能期間が延びることで廃棄を減らせるほか、卸売市場への仕入れ回数も抑えられ、燃料代や移動時間の削減につながる。初期の試算では、こうした効果により販売者の収入が10~25%増える可能性が示されている。また、特徴的なカートのデザインも顧客の関心を集め、販売者と顧客の接点づくりに役立っている。

販売者からは以下のような声が寄せられている。

  • 野菜の鮮度がより長く保たれる。
  • 葉物野菜が傷むまでの時間が延びた。
  • 一日の終わりに廃棄する青果物が減った。
  • カートのデザインによって、顧客の関心や会話が増えた。
  • 収入が増え、子どもの教育を含む家計上の必要な支出に、より多く充てられるようになった。

国際パートナーシップによる「SPACES」プログラムの展開

本導入は、Shell Foundationと英国政府の外務・英連邦・開発省(FCDO)が資金を提供するSPACES(Scaling Passive and Affordable Cooling Solutions for Economic Resilience and Sustainability)プログラムの一環として実施されている。Trane Technologiesが冷却技術面で協力し、Intellecapが実施パートナーとして参加しており、インドの低所得コミュニティで深刻化する暑熱ストレスへの対応を目指している。

小規模事業者担当のポートフォリオ責任者であるTanya Kothari氏は、「今回の導入は、電力を使わない冷却技術が食品ロスを減らし、小規模事業を支え、影響を受けやすいコミュニティの対応力を高めることに、どのように役立つかを示しています。」と述べている。

SPACESプログラムは次の段階に入り、冷却性能、利用者の快適性、生産性、収入への影響について継続的に測定している。今後も実証導入からデータを集め、導入を検討する事業者、政策立案者、関連分野のパートナーと知見を共有することで、より広い商用導入を後押しする。SPACECOOL株式会社も、放射冷却技術の世界各地への導入を引き続き進めていく方針を示している。

関連組織および支援プラットフォームの概要

  • Shell Foundation: イングランドおよびウェールズで登録された独立の慈善団体。25年以上にわたり、十分なサービスが届いていない人々が排出量を減らしながら収入を増やせるよう支援している。アジアとアフリカでは、小規模農家、輸送事業者、零細事業者という3つの主要な対象層の暮らしを支えている。
  • 英国外務・英連邦・開発省(FCDO): 外交、国際開発、領事業務を担当する英国政府の省庁。SPACESプログラムへのFCDOの資金は、同省のGlobal Research and Technology Development(GRTD)ポートフォリオに基づくTransforming Energy Access(TEA)プラットフォームを通じて提供されている。
  • Transforming Energy Access(TEA)プラットフォーム: FCDOの主要な研究・イノベーションプログラム。サハラ以南のアフリカ、南アジア、インド太平洋地域の開発途上国において、貧困層の世帯、事業者、社会施設が手頃な価格でクリーンなエネルギーを利用できるようにする技術やビジネスモデルの初期段階の試験と事業拡大を支援する。Ayrton Fundが掲げる3つのテーマに関する取り組みを対象とし、2021年後半にはCOP26で1億2,600万ポンド規模への拡大が発表された。

※「SPACECOOL」は、登録商標です。

本記事はSPACECOOL株式会社の発表をもとに作成。

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