ネイル経験者の62.3%が指先トラブル 自己処置の41.7%が悪化と回答
医療法人社団鉄結会アイシークリニックは、全国の20〜50代でジェルネイルまたはネイルサロンを利用したことがある女性300名を対象に、爪周囲炎やひょう疽に関するアンケート調査を実施しました。調査の結果、62.3%が指先の赤みや腫れ、痛みなどのトラブルを経験していることが明らかになりました。また、指先が腫れた経験者のうち78.0%が何科を受診すべきかわからなかったと回答したほか、自分で膿を出そうとした人の41.7%が症状の悪化を経験していました。
ジェルネイルの装着や甘皮処理の後に指先(爪周囲)が赤く腫れたり痛んだりした経験について尋ねたところ、62.3%が経験があると回答しました。このうち「何度もある」と答えた人は約4人に1人にのぼっています。


指先が腫れた際の対処法については、自己処置や経過観察で済ませようとする人が多く、早期に医療機関を受診した人は24.1%にとどまりました。また、「自分で膿を出そうとした」と回答した人は15.5%でした。


受診先の認知不足と自己処置による症状悪化
指先が腫れた際に何科を受診すべきかすぐにわかったかを聞いた設問では、78.0%が「何科を受診すべきかわからなかった」と回答しました。爪周囲炎やひょう疽が皮膚科で治療できることを即座に認識できた人は14.3%にとどまり、約8割が受診先に迷ったり、わからないまま受診を見送ったりしている実態が浮き彫りになりました。
また、自分で膿を出そうとした経験がある人のうち、41.7%が症状の悪化を経験したと回答しました。清潔でない器具の使用や不完全な排膿により、感染拡大や深部に膿が残るリスクが示されています。爪周囲炎・ひょう疽について今後知っておきたいこととしては、「予防法」と「正しい受診タイミング」が回答の6割を占めました。
爪周囲炎・ひょう疽の治療と放置のリスク
爪周囲炎は爪の周囲の皮膚に細菌が感染して炎症を起こす疾患で、進行して膿が溜まった状態をひょう疽と呼びます。発症初期で膿がない軽症の場合は抗生剤治療(費用目安は保険3割で1,000〜2,000円、治療期間は5〜7日)が行われ、膿が溜まった中等症以上の場合は局所麻酔下での切開排膿(費用目安は保険3割で2,000〜4,000円、治療期間は1〜2週間)が適用されます。
アイシークリニックの髙桑康太医師は、自己処置による排膿は深部に膿が残ったり細菌が侵入したりして重症化し、骨髄炎や敗血症などの合併症を引き起こす危険性があると指摘しています。日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも膿が溜まった状態での自己処置は推奨されておらず、医療機関での切開排膿が標準的な治療法とされています。症状に気づいた段階で早めに皮膚科を受診することが推奨されています。
調査概要
- 調査対象:全国の20〜50代でジェルネイルまたはネイルサロンを利用したことがある女性
- 調査期間:2026年9月7日〜9月16日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象人数:300名
本記事は医療法人社団鉄結会アイシークリニックの発表をもとに作成。
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