アールティとNSK、国産四足歩行ロボット試作機を初公開へ
株式会社アールティと日本精工株式会社(NSK)は、2026年9月29日に東京国際フォーラムで開催される「Robotics NEXT Tokyo 2026」に共同で出展・登壇します。会場では、工場設備の巡回・点検に向けてアールティが開発を進めている国産四足歩行ロボットの試作機と、自動巡回デモが初めて一般公開されます。資本業務提携契約を締結している両社は、フィジカルAIを研究や実証で終わらせず、現場で使い続けられる製品とサービスとして普及させることを目指します。
四足歩行ロボットの試作機と自動巡回デモを一般公開
展示される四足歩行ロボットの試作機は、全長約900mm、全幅約400mm、起立時の高さ約500mm、重量約20kgで、最大7kgの機器を搭載できます。ロボット全体の設計、ソフトウェア開発、組立、調整、保守を国内で担う体制が取られています。
自動巡回デモでは、工場内の階段やスロープの昇降、巡回経路を模した自動走行が実演されます。指定地点まで移動してメーターを確認・記録する運用のほか、カメラや各種計測機器を搭載した設備状態の確認、レポート作成、遠隔監視への活用が想定されています。また、製品版の開発に向けたデザイナーとして山崎タクマ氏が起用されており、当日は製品版デザイン画などのパネルも掲示されます。
工場では階段や段差、入り組んだ配管などにより車輪型ロボットでの巡回が難しい場所が存在します。アールティは今回の展示を通じて、製造現場が抱える巡回・点検の課題や走破性、稼働時間などの要望を募り、今後の製品やサービスに反映する考えです。
量産化に向けた役割分担と供給体制の構築
フィジカルAIを産業として成立させるため、両社はそれぞれの強みを生かした役割分担を進めます。
- NSKは、長年培ってきた摩擦や摩耗を制御するトライボロジー技術をはじめとする技術と経験を生かします。
- アールティは、四足歩行ロボットの完成品を開発・製造し、巡回・点検サービスへ展開します。
NSKの事業企画本部長である木原武志氏は、フィジカルAIの普及には安定して稼働するロボットと信頼性の高い部品提供基盤が重要であるとし、両社の連携により現場改善と産業発展に貢献したい旨を述べています。
また、アールティの代表取締役である中川友紀子氏は、試作やPoCにとどまらず、部品調達から製造、運用、メンテナンス、リサイクルまで製品ライフサイクル全体を支える仕組みと、国内企業との連携による産業基盤づくりの重要性を示しています。
会期中には「NSK×アールティが目指す、フィジカルAI時代の新しい産業」をテーマとした両社による共同講演も実施されます。
2028年春頃の量産機ローンチと今後の展開
アールティは公開する試作機をもとに顧客現場での実証と製品開発を進め、2028年春頃の量産機ローンチを目指します。四足歩行ロボットを軸に巡回・点検、運搬、災害対応などの用途へ広げるほか、同社が開発・製造するロボット全体で2030年までに国内外へ累計1万台を生産・供給する目標を掲げています。
今後はNSKをはじめ、部品、製造、計測、保守、運用サービス、リサイクルを担う国内外の企業との連携を拡大し、安定した供給体制の構築を図る方針です。
出展および会社概要
イベントおよび株式会社アールティの概要は以下の通りです。
Robotics NEXT Tokyo 2026 概要
- 会期:2026年9月29日(火)9時30分から18時00分(予定)
- 会場:東京国際フォーラム ホールB 5階(ホワイエ展示)
- 共同講演時間:16:30〜17:00
- 主催:日経ロボティクス、日経クロステック、日経ビジネス(日経BP)
- 参加費:無料(完全事前登録制)
- 公式サイト:https://events.nikkeibp.co.jp/event/2026/rnt260929/
株式会社アールティ 会社概要
- 会社名:株式会社アールティ(RT Corporation)
- 代表者:代表取締役 中川友紀子
- 所在地:東京都千代田区外神田3-9-2 末広ビル3F
- 設立:2005年9月
- URL:https://rt-net.jp/
本記事は株式会社アールティの発表をもとに作成しました。
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