光文社、書籍はたらく人文知を2026年9月25日に発売へ 谷川嘉浩と朱喜哲が編者
光文社は、谷川嘉浩と朱喜哲が編者を担当した書籍「はたらく人文知」を2026年9月25日に発売する。文系学部のダウンサイジングが問題視される状況を受け、「人文知のはたらき」や働く人たちにとっての役割、誰も取りこぼさないための可能性を模索した議論の記録となっている。定価は2,200円(税込)。
多彩な執筆陣とゲストによる議論を収録
本書は、座談会形式のパートに加えて書き下ろしの論考やコラム、註釈を収録している。
共著者として、NewsPicksの川口あい、情報法政策を専門とする工藤郁子、株式会社ANRIの中路隼輔、「ゆる言語学」で知られる編集者の水野太貴、文芸評論家の三宅香帆、ライターの山本ぽてと、作家・評論家の渡辺祐真が参加する。さらにゲストとして社会学者・批評家の河村賢、批評家の小峰ひずみ、倫理学者の長門裕介を迎えている。
人文知のユーザーから令和人文主義までを問う構成
本書の内容は以下の3部で構成されている。
- 第一部「人文知のユーザー」:誰に、なぜ人文知が求められているのか、どのように使われているのかなどの疑問について対話する。
- 第二部「人文知の流通とメディア」:新しいユーザーを生み出すための流通のあり方について、メディアの特性や伝え方の戦略を話し合う。
- 第三部<前篇>「2020年代の時代精神」:社会学・心理学から哲学・倫理学へ移行し「正しさ」に敏感になった時代における、人文知の可能性と役割を考える。
- 第三部<後篇>「令和人文主義とは何か?」:手軽に摂取できる「ファスト教養」や知的優位に立とうとする「教養主義」を避けた、第三の道としての「令和人文主義」の実情や可能性について議論する。
編者による刊行の意図
編者の谷川嘉浩は「はじめに」において、健全な多様性を保つためには人文知の排除性を踏まえてユーザーの範囲を意識的に広げ、流通させる方法の多様性を考えることが重要であり、本書はそのテーマについて考えた実践者たちの記録であると述べている。
また、同じく編者の朱喜哲は「おわりに」のなかで、一市民として皆がよりよく生きるための社会を築く絵図を構想し、あらがうべき権力や正すべき構造を理解するためのボキャブラリーを共有しうる可能性を示していると言及している。
書誌情報
- 書名:はたらく人文知
- 編者:谷川嘉浩、朱喜哲
- 共著者:川口あい、工藤郁子、中路隼輔、水野太貴、三宅香帆、山本ぽてと、渡辺祐真
- 発売日:2026年9月25日
- 発行元:光文社
- 定価:2,200円(税込)
本記事は光文社の発表をもとに作成しました。
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