cynapsのBA CLOUD、換気設備の総制御容量が1メガワットを突破
cynaps株式会社は、換気の最適制御により建物の空調エネルギー削減を支援するIoTサービス「BA CLOUD」において、制御対象とする換気設備の定格消費電力の合計である総制御容量が1メガワットを突破したと発表した。同サービスはホテル客室4,000室超や商業施設延べ17万平方メートル超など、全国約30拠点に導入されている。室内の空気環境に応じて換気量を調整し、過剰な外気取り込みによる空調負荷の低減を支援する。
換気の見直しによる空調エネルギーの削減
電気料金の高止まりが続くなか、ホテルや商業施設では快適性を維持しながらコストを削減することが課題となっている。換気設備は建物の利用状況にかかわらず一定の出力で運転され続ける傾向があり、利用者が少ない時間帯でも過剰に外気が取り込まれるケースがある。
取り込んだ外気の温度を調整するために空調負荷が生じるため、換気の最適化が省エネの鍵とされる。同社の試算によると、一般的な商業施設やホテルなどにおける空調負荷のうち外気負荷が占める割合は、冷房時で約54%、暖房時で約62%に上るという(cynaps調べ。建物の用途、設備仕様、外気条件、利用状況および運用条件などによって異なる)。
BA CLOUDは、室内に設置したCO2・温湿度センサーで空気環境を計測し、その結果をもとにクラウドから換気設備の風量を自動制御するシステムである。
人が少ない時間帯は換気量を抑え、人が増えた際には必要な量に戻すことで、室内の空気環境を保ちながら外気取り込みに伴う空調ロスを低減させる。ワイヤレスおよびサーバーレス構成を採用しており、対象設備や建物の条件により異なるものの、多くの場合は大がかりな設備更新を行わずに既存設備を活用して導入できる。
全国約30拠点への導入と今後の展開
2026年8月時点における導入実績は以下の通りである。

- 全国導入拠点:約30拠点
- ホテル客室:4,000室超
- 商業施設:延べ17万平方メートル超
- 総制御容量:1メガワット超
ホテルや商業施設に加え、自治体の公共施設などへも導入が進んでいる(削減効果は施設の規模や運用条件によって異なる)。同社代表取締役の岩屋 雄介氏は、電気代の高騰に悩む施設運営者に向けて我慢を伴わない省エネが当たり前の選択肢となるよう導入のハードルを下げ続けていくとしている。
今後はホテルや商業施設での導入拡大に加え、より大きな換気量が求められる用途への展開や、給排水・照明・受変電設備など建物設備全体への制御領域の拡張、蓄積した運用データを活用した制御精度の向上を進める方針だ。
cynaps株式会社の概要

- 会社名:cynaps株式会社
- 代表取締役:岩屋 雄介
- 設立:2020年3月
- 本社所在地:〒130-0003 東京都墨田区横川一丁目16番3号 センターオブガレージ Ground08
- URL:https://www.cynaps.jp/
本記事はcynaps株式会社の発表をもとに作成されています。
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