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天地人、無償版の宇宙水道局 クラウド提供へ 100事業体の先行利用を募集

JAXA認定宇宙ベンチャーの株式会社天地人は、令和9年度より水道事業体向けに水道DXサービス「宇宙水道局」の無償版となる「宇宙水道局 クラウド」の提供を開始する。これに先立ち、限定100事業体を対象とした先行利用の申込受付を2026年9月1日より開始する。管路データをクラウドに取り込むことで、現場のスマートフォンやタブレットから管路図の閲覧や各種情報の確認を可能にする。

現場で管路図を閲覧できる基本機能

宇宙水道局 クラウドは、水道事業体が保有する管路データをクラウドへ取り込み、PCやスマートフォン、タブレット端末のブラウザから管路図を閲覧できるサービス。用途、口径、布設年度による絞り込みに対応し、管路図を日々の維持管理業務に生かす機能に特化している。

漏水通報を受けた現場で管路や弁栓類の位置、口径、布設年度などの詳細データをその場で確認できるため、図面を持ち出す手間を削減できる。また、条件を指定して対象の管路を地図上にハイライト表示できるため、調査計画や管路更新の検討を効率化する。

地図の重ね合わせによる事前防災と土地履歴の確認

本サービスには、管路図とあらかじめ用意された各種データを重ね合わせて表示する独自機能が備わっている。

  • 災害時の確認手順の検討:緊急輸送道路や色別標高図を管路図に重ねることで、点検や調査が必要な重要管路を平時から確認できる(受援体制には別途役割分担等の設定が必要)。
  • 土地変遷の確認:1974〜78年の航空写真を重ねることで、市街化前の農地や水路などの土地履歴を確認し、調査や維持管理の参考情報として活用できる。
  • 地盤情報と耐震化の検討:全国耐震適合地盤判定マップを重ねることで、継手や管種の情報と地盤情報を見比べ、管路の耐震化や更新検討の材料にできる。

先行利用の募集概要と機能区分

先行利用は限定100事業体を対象に、2026年9月1日から募集枠が埋まり次第終了となる。利用期間は利用開始日から2027年3月31日までで、費用は無償となっている。

無償提供される機能と有償機能の区分は以下の通り。

  • 無償提供機能:管路データの初期搭載(1回のみ)、管路図の閲覧・絞り込み、関連地図の重ね合わせ
  • 先行利用期間限定の無償提供機能(令和9年3月まで):漏水地点登録・共有機能、漏水調査計画作成・共有機能
  • 無償提供対象外(有償):AIによる漏水リスク診断、診断結果の閲覧・絞り込み、管の材質による絞り込み、診断に基づく音聴調査支援、管路更新計画の策定支援

デジタル形式の管路データを保有し、インターネット接続端末および専用サイトへのアクセス環境がある自治体・水道事業体が対象となる。専用ページからの申し込み後、天地人が管路データを取り込み、環境が整った事業体から順次利用を開始する。

宇宙水道局の実績と今後の展開

宇宙水道局は、衛星データを活用して水道事業の維持管理を支援する水道DXソリューション。第7回インフラメンテナンス大賞の厚生労働大臣賞や、第6回宇宙利用促進大賞の審査委員特別賞を受賞しているほか、国土交通省の上下水道DX技術カタログにも掲載されている。2023年4月の提供開始以降、延べ導入事業体数は80を突破している(2026年7月現在、契約更新含む)。

天地人は、2026年10月21日から23日まで出島メッセ長崎で開催される「2026長崎水道展」(ブース番号:No.84)に出展し、実際の画面を用いた機能紹介を行う予定となっている。

  • 会社名:株式会社天地人
  • 所在地:東京都中央区日本橋1丁目4-1 日本橋一丁目三井ビルディング5階
  • 代表者:代表取締役 櫻庭康人
  • 事業内容:衛星データを使った土地評価コンサル

本記事は株式会社天地人の発表をもとに作成。

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