合同会社SecuROIがAI運用の指示テンプレート公開、任せない5操作など規定
合同会社SecuROIは、自社のAIサービス開発で実際に利用している指示から個別の事情などを除いた運用ルールのテンプレートを、Markdown形式のテキストファイルとしてWebサイトで無料公開しました。登録不要で複製や改変が可能なオープンな資料として提供されます。
本テンプレートは、業務でAIを活用する際に「何を任せないか」を明確にし、人の監督を維持するための枠組みを12本のルールとしてまとめたものです。社内ルールが形骸化することを防ぐため、自社基準を外部へ公開することで自制の仕組みとして機能させる狙いもあります。
AIに任せない5つの操作と承認が必要な場面
テンプレートの中核となるのが、「公開する」「外へ送る」「本番を変える」「消す」「鍵を扱う」というAIに任せない5つの操作です。これらは結果が組織の外へ出るか、元に戻せない操作であるため、手順書で制限するのではなく実行権限自体をAIに渡さず、人間が手作業で実行する方針をとっています。一方、調べる、書く、試す、下書き作成といった後から修正可能な作業はAIに任せることで、業務の迅速性を維持できるとしています。
また、承認を必須とする場面として「作業の段取りを出すとき」「取り消せない操作をする前」「外に出す前」の3つを定義しています。止める場面を増やしすぎると確認がおろそかになるため、元に戻せない重要な局面のみに限定しています。
監査の視点を取り入れた役割分担と客観的な確認
ルールの中では、AIによって制作スピードが向上する一方で検証側の体制が崩れることを防ぐため、「作る役」と「確かめる役」を分離することを定めています。作成者本人が確認すると見落としが生じやすいため、別の担当者が数字や日付などの実物を突き合わせ、修正や意見を挟まず不一致のみを報告する体制をとります。
さらに「ラベルは判定ではない」として、ファイルの更新時刻や連番、テスト結果の合格表示(緑)などを鵜呑みにせず、実際のデータや中身を直接確認することの重要性を規定しています。
約25分で導入できる初期ステップ
同社は、テンプレートの全12ルールを一度に導入するのではなく、現場で段階的に適用することを提案しており、明日から取り組める3つの手順として以下を挙げています。
- AIに任せない5つの操作を自社の用語に置き換える(約10分)
- 承認が必要な3つの場面を既存のAI指示に追加する(約5分)
- AIからの報告形式を「概要」「やったこと」「危ない所と確かめていないこと」「次の予定」の4項目に定める(約10分)
これら約25分の作業から始め、残りのルールは現場の状況に応じて追加していく運用を推奨しています。
公開の背景と既存のセキュリティ枠組み
2026年10月の国内における情報漏えい公表の連続や、2026年11月5日の内閣官房国家サイバー統括室による個人情報を扱う事業者向けの注意喚起、英国NCSCの2026年11月3日の年次報告などを背景としています。代表社員の小山幸輝氏は、現場ではAIに何を任せるかよりも任せない操作を先に決めることが重要であり、自社ルールを公開することで基準の形骸化を防ぐ抑止力になると説明しています。本テンプレートはISMSやPマーク、NISTなどの既存の管理枠組みが求める人間の関与を、AI利用の現場に落とし込んだものと位置づけられています。
提供資料と会社概要
提供されるテンプレートおよび関連情報は、同社サイトから登録不要で取得可能です。
- 説明ページ:https://www.securoi.com/ai-rules
- テンプレート本体:https://www.securoi.com/whitepapers/ai-operating-rules-template.md
- 公開資料一覧:https://www.securoi.com/downloads
合同会社SecuROIの概要は以下の通りです。
- 会社名:合同会社SecuROI(法人番号:5011203005053)
- 代表者:代表社員 小山 幸輝(Yoshiki Koyama)
- 事業内容:成長企業向けIT統制・セキュリティ診断SaaSの提供
- サービス:SecuROI(セキュロイ)|https://www.securoi.com
- お問い合わせ:support@securoi.com
本記事は合同会社SecuROIの発表をもとに作成されています。
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