Qt for MCUsのサポート対象にNTCJのGerdaが追加
ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社とQt Groupは、外付けメモリなしでGUIを実現するHMIコントローラープラットフォーム「Gerda™」が、「Qt for MCUs」のサポート対象ハードウェアに加わったことを共同で発表しました。この組み合わせにより、自動車や二輪車のインストルメントクラスター、HUD(Head-Up Display)、家電の表示パネルなどに向け、量産市場のコスト要件を満たしながらグラフィックスやアニメーション、タッチ操作の実現を目指します。対応は発表日当日より提供が開始されています。
Gerda™は大容量の内蔵RAMに加え、ディスプレイ・通信・制御向けのインターフェースを備えており、外付けメモリを必要としないスタンドアロンのHMIシステムを構成できます。Qt for MCUsのグラフィックス最適化技術とGerda™のテクスチャ圧縮機能を組み合わせることでGUIのメモリ使用量を削減し、部品点数の削減とシステム全体のコスト低減を図ります。SDV(Software-Defined Vehicles)の普及に伴い、メモリコストの抑制やOTA(Over-The-Air)アップデートへの対応が求められる中で重要性が高まっています。

安全なOTAアップデートと開発の迅速化
Qt for MCUsの開発環境とGerda™のセキュリティ機能の連携により、安全かつ効率的なアップデートが可能となります。これにより、製品出荷後も長期にわたりインターフェースの変更や機能追加に対応できるとしています。
また、Qt for MCUsの統合開発環境やGUIコンポーネント、言語であるQML、シミュレーション、エージェンティック AI スキルなどを活用することで、デザインチームとソフトウェアチームの連携をスムーズにし、設計から実装、検証までのワークフローを効率化します。Gerda™と組み合わせることでGUI開発の複雑さを軽減し、信頼性の高いアプリケーションをより短期間かつ低コストで開発できる環境を整えます。
関係者のコメント
ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社でバッテリー・オートモーティブビジネスグループ ビジネスグループ長を務める金久保 圭秀氏は、ユーザー体験の質が製品差別の重要要素になっているとし、Gerda™とQt for MCUsの連携によって性能、メモリ効率、システムコストのバランスを保ちながら優れたグラフィカルユーザー体験を実現できると述べています。
また、Qt GroupのQt MCUs プロダクトマネジメント ディレクターであるミケーレ・ロッシ氏は、「Nuvoton との協業により、ユーザーがすでに期待しているレベルのインターフェースを、量産向けの価格帯のハードウェアで実現できるようになります。」とコメントしています。
展示会での実機デモンストレーション
Nuvotonは、2026年11月10日〜13日にドイツ・ミュンヘンのメッセ・ミュンヘン(Trade Fair Center Messe München)で開催される「electronica 2026」に出展します。B5 ホール(ブース番号 360)において、Gerda™ハードウェア上で動作するQtベースのインターフェースを実機でデモンストレーションする予定です。
発表企業について
本発表を行った2社の概要は以下の通りです。
ヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社(Nuvoton Technology Corporation Japan, 略称:NTCJ)
- 2020年にNuvoton Groupに参画
- 設立以来60年超にわたる技術と製品を提供する半導体専門メーカー
Qt Group(Nasdaq Helsinki: QTCOM)
- 150万人を超える世界中の開発者が利用するグローバルなソフトウェア企業
- 顧客層:70以上の業界で180か国以上
- 従業員数:約1100名
- 2025年の売り上げ:2億1630万ユーロ
- 公式ホームページ:https://www.qt.io/ja-jp/
本記事はヌヴォトン テクノロジージャパン株式会社およびQt Groupの発表をもとに作成されています。
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