ウィルオブ・コンストラクションなど3社、BIMスキルマトリクスを共同構築
株式会社ウィルオブ・コンストラクション、PLUS.1株式会社、大和ハウス工業株式会社の3社は、共同プロジェクトとして『BIMスキルマトリクス』を構築しました。
本マトリクスは、ウィルオブ・コンストラクションにおけるBIM人材育成や評価基準として活用が開始されます。BIM人材のスキルや役割を可視化することで人材価値の向上やキャリア形成を支援し、企業とのマッチング強化を目指します。
策定の背景にある業界課題と現場のミスマッチ
建設業界では国土交通省による推進を背景にBIMの導入が進んでおり、2023年度からは小規模を除くすべての詳細設計・工事でBIM/CIMの原則適用が開始されるなど、DXに向けた動きが活発化しています。一方、国土交通省の「建築分野におけるBIMの活用・普及 状況の実態調査<概要>」(令和7年1月 国土交通省調べ)などでも示されているように、人材不足やマネジメント層の不足が課題として挙げられてきました。
また、人材支援の現場においても「スキル判断が難しい」「現場ごとに求めるスキルが異なる」といった課題があり、発注側と求職者のマッチング難易度を高める要因となっていました。さらに、設計から施工までの連携を含めた実務スキルやAI知識の活用が求められる状況に対応するため、3社によるスキルの体系化が進められました。
主要ツール別のレベル定義と100問超の評価設問を整備

今回の枠組みでは、大和ハウス工業の実務的観点からのフィードバックや運用フロー・マニュアルの共有と、PLUS.1のBIMコンサルティングの知見を組み合わせて役割とスキル体系を整理しています。
具体的には、Revit、Navisworks、Autodesk Formaといった主要BIMツールごとにレベル定義を設計しました。施工計画、干渉チェック、データ連携、モデル管理などのスキルを評価できる100問超の設問を整備し、ウィルオブ・コンストラクションに所属する外国籍人材を含むBIM技術者7名への実証検査を通じて有用性を確認したとしています。
教育・評価への展開と今後の取り組み
導入企業からは、求めるレベルと人材が持つスキルの差分を把握でき、強みや課題を可視化できたという声が寄せられており、労務コストの削減効果も見込まれています。
ウィルオブ・コンストラクションは今後、本マトリクスを教育や評価、配置の実務に活用し、評価データの蓄積を通じて基準の継続的な改善を行う予定です。客観的な評価体制を整備することで技術者の適正な処遇につなげ、マッチングおよび教育の両面から効果検証を進めるとしています。
各社代表者らのコメント
ウィルオブ・コンストラクション代表取締役社長の田中 謙氏は「BIM人材のスキルや役割を可視化するための取り組み」とした上で、社内運用による検証を重ねて支援の精度を高めたいと述べています。
PLUS.1代表取締役社長の高木 英一氏は、人材活用の障壁となっていた共通言語の欠如を解消する枠組みであるとし、キャリアパスの明確化や適正な報酬設計への波及に期待を寄せました。
大和ハウス工業技術本部技術戦略部DX・BIM戦略室長の宮内 尊彰氏は、次工程へのデータ連携による業務効率化や提案力強化の重要性に触れ、本マトリクスが業界全体のデジタル人材育成につながることを期待していると述べています。
参画企業の概要
- 株式会社ウィルオブ・コンストラクション
- 本社:東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビルディング55階
- 代表者:代表取締役社長 田中 謙
- 設立:2011年5月10日
- PLUS.1株式会社
- 本社:東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエア イーストタワー4階
- 代表者:代表取締役社長 高木 英一
- 設立:2024年3月6日
- 大和ハウス工業株式会社
- 本社:大阪府大阪市北区梅田3-3-5
- 代表者:代表取締役社長 大友 浩嗣
- 創業:1955年4月5日

本記事は株式会社ウィルオブ・コンストラクションの発表をもとに作成しています。
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