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アイラトが第21回ニッポン新事業創出大賞のアントレプレナー部門地方創生賞を受賞

AI技術による放射線治療計画支援ソフトウェアの開発や事業化を手がけるアイラト株式会社は、公益社団法人日本ニュービジネス協議会連合会(JNB)主催の「第21回ニッポン新事業創出大賞」において、アントレプレナー部門の「地方創生賞」を受賞した。ニッポン新事業創出大賞は、全国のニュービジネス協議会が連携し、革新的な事業で日本経済の発展に貢献する企業を顕彰する表彰制度である。地方創生賞は地域の雇用創出や経済活性化に貢献した企業に贈られるもので、同社は東北大学発の研究を医療AIとして事業化した点などが評価された。

治療計画の自動化と時間短縮が高く評価

JNBのホームページによると、高度放射線治療IMRTにおいて、熟練者に依存していた治療計画を独自AIで自動化し、約6時間を要していた作成時間を約30分へ大幅に短縮した点が高く評価された。代表が培った知見や国内トップ医療施設からの臨床データを基盤に高品質化と安全性の自動検証を実現したこと、国内初の高度管理医療機器プログラム承認を取得して地方病院でも高度治療を提供できる可能性を拓いた点などが挙げられている。医療従事者の業務負担軽減と病院経営への貢献の両立に加え、アジアや米国への展開による世界のがん治療の質向上や医療格差の解消への期待、宮城県仙台市に本社を置く東北大学医療AIスタートアップである点から受賞が妥当と判断された。

放射線治療における課題とアイラトの取り組み

日本では2人に1人が生涯でがんと診断され、高齢化に伴い患者数の増加が見込まれている。身体への負担が少ない放射線治療の重要性が高まる一方、専門医や医学物理士が都市部に集中し、地方で高度な治療を受けられる環境は限られている。特に強度変調放射線治療(IMRT)は治療計画作成に6時間以上を要し、施設や担当者の経験による質の差が普及の壁となっている。

国内初の放射線治療AIスタートアップである同社は、施設間の治療品質の差を縮小して患者がどこに住んでいても高水準の治療を受けられる環境づくりを目指すとともに、従来6時間以上かかっていた作成時間を約30分に短縮して医療従事者の負担軽減に取り組んでいる。2026年6月には、放射線治療計画AI支援ソフトウェア「RatoAI」が高度管理医療機器(クラスⅢ)のプログラム医療機器として製造販売承認を取得した。

代表取締役 角谷倫之氏のコメント

代表取締役の角谷倫之氏は、東北で生まれた医療AIスタートアップとしての受賞に感謝の意を表した上で、「放射線治療は、専門人材の偏在により地域によって受けられる治療に差が生じやすい領域です。だからこそ、東北を拠点とする私たちが、AIでその差を埋めることに意味があると考えています」とコメントしている。

今後の展望

同社は受賞を機に「RatoAI」の国内医療機関への導入拡大を進めるとともに、海外展開にも取り組む方針だ。総務省「デジタルインフラ海外展開支援事業」への採択など海外展開に向けた取り組みも進めており、今後も臨床現場の声を反映した改良を重ね、放射線治療領域におけるAI活用の可能性を広げていくとしている。

東北大学における放射線治療AI研究の成果を社会実装するため、2022年3月に設立された大学発スタートアップである。

  • 社名:アイラト株式会社
  • 所在地:
  • 本社:宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-40 T-Biz
  • 東京オフィス:東京都港区芝公園2-11-1 住友不動産芝公園タワー16階
  • 代表取締役:木村 祐利、角谷 倫之
  • 設立:2022年3月
  • 事業内容:AIを活用した放射線治療計画支援ソフトウェアの開発および提供

本記事はアイラト株式会社の発表をもとに作成。

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