横河電機子会社 カナダの大型LNG拡張プロジェクトで制御システム全体を統括へ
横河電機は、子会社のヨコガワ・コーポレーション・オブ・アメリカがカナダのLNGカナダフェーズ2拡張プロジェクトにおいてMAC(Main Automation Contractor)に選定されたことを明らかにしました。選定を行ったのは、日揮グローバル株式会社と米国フルア・コーポレーションのジョイントベンチャーであるJGC Fluor BC LNG II Joint Venture(JFJV2)です。JFJV2は、本プロジェクトの設計から調達、製作、建設、試運転に至る一連のサービスを統括します。
プロジェクトの建設地は、カナダのブリティッシュ・コロンビア州キティマットです。同様に横河電機がMACとして選定されたLNGカナダフェーズ1は、2025年6月にLNGの生産を開始しています。LNGカナダはカナダ政府により「国家的重要プロジェクト」に位置づけられており、フェーズ2はカナダにおける最大級の民間投資案件の一つとされています。今回の拡張により、カナダがLNG輸出国としての存在感を高め、世界市場におけるエネルギー供給国としての地位を強固にすることが期待されています。
拡張計画となるフェーズ2では、トレイン3およびトレイン4と呼ばれる2系列の新たなLNG液化設備に加え、以下の設備の拡張が行われます。
- LNG貯蔵タンク1基
- コンデンセート(天然ガス随伴原油)タンク1基
- 積出桟橋
- ユーティリティ設備
- プロセス設備
本プロジェクトの完了により、同施設の生産能力は年間1,400万トンから2,800万トンへと倍増する予定です。
提供される制御システムと技術基盤
MACとして提供される主なソリューションは以下の通りです。
- 統合生産制御システム「CENTUM VP(センタム・ブイピー)」
- 安全計装システム「ProSafe®-RS(プロセーフ・アールエス)」
- 火災・ガス検知システム
- ヒストリアン
- オペレータ・トレーニング・シミュレータ
- 設備管理ソリューション
- サイバーセキュリティのインフラストラクチャ
- 産業用通信ネットワーク
これらのシステムは、トレイン3およびトレイン4をはじめ、関連するユーティリティ設備や共通インフラの監視・制御を担います。
フェーズ2では、フェーズ1で確立したオートメーション基盤を拡張する予定です。既存のシステムアーキテクチャ、制御設計思想、エンジニアリング遂行基準を再活用することで、設備全体における一貫性の向上やプロジェクト遂行の効率化、各システムの実装と統合に伴うリスク低減を図る方針です。
横河電機 執行役専務 エネルギー&サステナビリティ事業本部長の中岡 興志氏は、フェーズ1で構築した基盤が次の段階への重要な土台になるとし、JFJV2と連携して安全性、信頼性、効率性の高い操業の実現に貢献するとともに設備のライフサイクル全体を支援していく旨を述べています。
同社はソリューション提供を通じて、日本をはじめとするアジア市場を含む世界市場へのLNG供給拡大を支援し、エネルギー安全保障の強化と低炭素社会の実現に貢献するとしています。
本記事は横河電機株式会社の発表をもとに作成しました。
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