管理職の4割超がプレイングマネジャー、半数以上が学びに取り組まず 意識調査
ALL DIFFERENT株式会社およびラーニングイノベーション総合研究所🄬は、管理職614名を対象に実施した「管理職意識調査」の結果を公表しました。調査によると、管理職の4割以上がプレーヤー業務の比重が多いプレイングマネジャーであり、不足している知識やスキルに対する新たな学びに取り組んでいない人が半数以上にのぼることがわかりました。

自身の役割認識は部下の育成が最多、悩みは突出せず分散

課長クラス以上の管理職に自身の役割を尋ねたところ、「部下を育成し、能力発揮を支援すること」が47.1%で最多となりました。次いで「組織として成果を創出すること」(36.8%)、「部下の目標管理や業務管理を行うこと」(36.6%)が続いています。

一方、管理職としての悩みについては突出した項目がなく回答が分散しました。もっとも多かったのは「特になし」で24.1%、次いで「日々の業務に追われ、中長期の戦略に時間を割けない」が20.7%、「プレーヤー業務や仕事量が多く、マネジメントに集中できない」が19.4%となりました。

4割以上がプレーヤー業務寄り、役職ステージで異なる傾向

プレーヤー業務に費やす時間の割合を調べたところ、マネジメント業務寄り(プレーヤー業務0〜30%台)が22.0%、中間タイプ(同40〜60%台)が35.5%、プレーヤー業務寄り(同70〜100%)が42.5%となりました。全体の4割以上がプレーヤー業務の比重が高い状況です。

ステージ別にみると、1〜3年目の課長クラスである「新任管理職」ではプレーヤー業務寄りが44.1%、マネジメント業務寄りが18.4%でした。4年目以上の課長クラスである「ベテラン管理職」ではプレーヤー業務寄りが45.1%、マネジメント業務寄りが19.8%となっています。これに対し、部長クラスの「幹部候補」ではマネジメント業務寄りが28.7%、プレーヤー業務寄りが36.8%となり、役職が上がるにつれてマネジメント業務寄りの割合が高くなる傾向がみられました。

業務タイプ別の悩みでは、マネジメント業務寄りの管理職において「日々の業務に追われ、中長期の戦略に時間を割けない」が28.1%で最多となりました。同グループで「プレーヤー業務や仕事量が多く、マネジメントに集中できない」と答えた割合は8.1%にとどまり、中間タイプやプレーヤー業務寄りの半分以下となっています。


自身の役割に対して不足している知識・スキルを客観的に把握する機会があるかという設問では、「とてもあてはまる」(9.8%)と「ややあてはまる」(43.8%)を合わせた肯定的な回答が53.6%でした。一方で、「あてはまらない」(11.6%)と「あまりあてはまらない」(33.1%)を合わせた44.7%の管理職が、把握する機会がないと回答しています。
不足している知識・スキルに対する新たな学びへの取り組みについては、「あてはまらない」(16.4%)と「あまりあてはまらない」(36.0%)を合わせた52.4%が取り組んでいない実態が明らかになりました。「とてもあてはまる」(8.1%)と「ややあてはまる」(36.8%)を合わせた取り組み層は44.9%にとどまります。
両者の関係を分析したところ、不足している知識・スキルを把握する機会がある管理職は、学びへの取り組みが「とてもあてはまる」と回答した割合が45.0%に達しました。対照的に、把握する機会がない管理職では、学びへの取り組みについて「あてはまらない」と回答した割合が56.3%ともっとも高くなりました。
調査の概要

- 調査対象者:課長クラス以上の役職がついているビジネスパーソン
- 調査時期:2026年8月19日~9月2日
- 調査方法:調査会社によるインターネット調査
- サンプル数:614人
本記事はラーニングイノベーション総合研究所「管理職意識調査2026(役割認識編)」(ALL DIFFERENT株式会社)の発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



