Dellows News

彩の国会議が専門分野別リーダーズ研修を開催 災害支援の安全管理を学ぶ

埼玉県災害ボランティア団体ネットワーク「彩の国会議」は2026年11月1日(日)、「専門分野別リーダーズ研修 第1回」を開催しました。

研修には被災地で支援活動を行うボランティアやリーダーが集まり、災害支援現場における安全衛生管理やリスクアセスメントについて学びを深めました。彩の国会議は、災害時に機能する地域受援体制「埼玉版FEMA」の構築に向け、今後も分野別の実践的な研修を順次開催していく方針です。

災害支援現場における安全管理とリーダーの役割

第1回の研修では、全国の被災現場で物資支援や家屋復旧を行う一般社団法人 四番隊 代表の伊藤ヨン氏が講師を務め、「災害支援現場の安全衛生管理とリスクアセスメント」をテーマに講義を行いました。

伊藤氏は、リーダーは作業の先頭に立つのではなく全員を無事に帰宅させる管理者であるとの考えを提示しました。支援者が作業に没頭して手元しか見えなくなると危険に気づけなくなるため、全体を観察して作業手順や環境を整え、休憩を設計することが活動の継続と成果につながると説明されました。

労働安全衛生に基づく仕組みづくりと埼玉県内の連携強化

研修内では労働安全衛生の考え方をベースに、災害支援現場で求められる安全配慮や指揮監督の基本が共有されました。具体的には、ヒューマンエラーを前提とした現場設計、危険予知(KY)を通じた現場リスクの洗い出し、個人保護具(PPE)を正しく選定・運用する規律の重要性が挙げられました。単なる声かけにとどまらず、作業を止める判断や互いの安全を客観的に確認できる仕組みと共通言語を持つことの大切さが、実例やグループワークを通じて確認されました。

あわせて、彩の国会議代表幹事のとよしま氏から、埼玉県内における災害支援体制の強化方針や、各団体の専門性・機材・人材を平時から可視化して結びつける広域連携の取り組みについて共有が行われました。

今後開催予定のリーダーズ研修概要

彩の国会議では、第2回および第3回のリーダーズ研修の開催を予定しています。

第2回 リーダーズ研修

  • 日時:2026年11月22日(日)13:00〜17:00(受付 12:30〜)
  • 会場:埼玉県危機管理防災センター 1階 記者会見室(対面 & Zoomオンライン)
  • テーマ:多文化共生・災害福祉・要配慮者支援
  • 講師:菊池 教授・瀬山 准教授・齋藤 教諭
  • 内容:外国人住民や高齢者、障がい児・者など、多様な生活課題を抱える要配慮者へのアセスメントと多分野連携を学ぶ

第3回 リーダーズ研修

  • 日時:2026年12月12日(土)13:00〜17:00(受付 12:30〜)
  • 会場:埼玉県危機管理防災センター 1階 記者会見室(対面 & Zoomオンライン)
  • テーマ:米軍消防式ICS・受援トリアージ演習
  • 講師:熊丸 由布治 氏・竹田 元生 氏
  • 内容:米国式インシデント・コマンド・システム(ICS)に基づく現場指揮命令系統と、受援調整・トリアージの実践演習を行う

詳細や参加申し込みはPeatix(https://saitamabousai27.peatix.com/view)で受け付けています。

本記事は彩の国会議(埼玉県災害ボランティア団体ネットワーク)の発表をもとに作成しました。

アクセスランキング

今日

1週間