クアドリティクスがシリーズBで6億円調達 累計調達額は13億2,000万円に
デジタルヘルス領域で医療機器開発を手掛けるクアドリティクス株式会社は、シリーズBラウンドにおいて第三者割当増資および転換社債により総額6億円の資金調達を実施しました。これまでの資金調達や金融機関からの借入等を合わせ、累計調達額は13億2,000万円となります。調達した資金は、心拍変動解析技術の研究開発や、てんかん発作兆候検知技術の開発と国際展開、事業基盤の強化に充てられます。
第三者割当増資と転換社債で5社から調達
京都市に本社を置くクアドリティクス株式会社(代表取締役:林 康平)は、京都大学および熊本大学発のベンチャーとして2018年に設立されました。今回のシリーズBラウンドにおける引受先は以下の5社です。
- JP LIFE NEXT1号投資事業有限責任組合(運営者:かんぽNEXTパートナーズ株式会社)
- Samurai Growth Fund 1号投資事業有限責任組合(運営者:株式会社サムライインキュベート)
- NextG投資事業有限責任組合(運営者:株式会社ケイエスピー)
- XTech3号投資事業有限責任組合(運営者:XTech Ventures株式会社)
- OLtV Opportunity Fund投資事業有限責任組合(運営者:ライフタイムベンチャーズ合同会社)
同社は、今後も国内外のグラントや融資制度などを活用しながら持続的な研究開発投資を行い、医療機器としての実用化とグローバル展開の実現を目指すとしています。


クアドリティクスは、ウェアラブル機器を活用しててんかん発作の兆候をリアルタイムに検知し、事前に警告するプログラム医療機器の実用化を目指しています。


開発中の「てんかん発作警告器」(仮称、一般的名称:てんかんアラーム)は、ウェアラブル心電計を用いて自律神経変化をモニタリングし、機械学習による異常検知アルゴリズムを組み合わせた非侵襲型の発作予測システムです。発作の数分前に患者へ警告を発することで、怪我や事故のリスク軽減と日常生活での安心感向上を図ります。なお、本製品は現在開発中であり、日本国内において薬機法上の承認を取得したものではありません。

同社代表取締役の林 康平氏は、今回の調達を通じてビジョン実現への一歩を踏み出したとし、発作による怪我や事故の回避、医療費の低減、患者と家族の生活の質の向上に貢献できるソリューションとして社会実装を推進する姿勢を示しています。
豪州・欧州・北米を見据えた国際展開を推進
同社は日本とオーストラリアを中心とした国際的な臨床・薬事開発体制の構築を進めており、豪州での薬事承認とNDISによる保険償還を足掛かりに、北米市場への展開を視野に入れています。
2024年にはMedTech Actuatorのアクセラレーションプログラム「Cohort 9」に採択され、豪州子会社のQuadlytics Pty Ltdを設立しました。2028年の豪州上市を目指し、Monash大学およびAlfred Hospitalと連携した臨床研究を進めています。
さらに2026年には、ジェトロが経済産業省の協力のもと実施する海外展開支援プログラムに採択されました。英国・欧州市場を対象とする「J-StarX UK HealthTech Launchpad」(フェーズ1)を通じて市場参入戦略の構築を進めるほか、米国市場向けの「J-StarX US Healthcare Breakthrough」では、Mayo Clinic PlatformおよびMayo Clinic Berg Innovation Exchangeと連携し、FDA対応や保険償還、事業開発の専門家による支援を受けながら商業化を進める方針です。
本記事はクアドリティクス株式会社の発表をもとに作成されています。
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