TANEBIの杉之原千里代表が第12回糸賀一雄記念未来賞を受賞
株式会社TANEBIの代表取締役である杉之原千里氏が、公益財団法人糸賀一雄記念財団による第12回糸賀一雄記念未来賞を受賞した。障がい当事者が自ら事業主となることを支援する取り組みの先進性や、株式会社という形態で新たな社会参加の仕組みを生み出している新規性が評価された。同賞の授賞式は2026年11月28日(土)に滋賀県近江八幡市内で開催される。
障がい当事者の事業主化を支援する先進性を評価
糸賀一雄記念未来賞は、日本の障がい者福祉の礎を築いた糸賀一雄氏の思想を受け継ぐ公益財団法人糸賀一雄記念財団が授与している。福祉、教育、医療、労働、経済、文化、スポーツなど幅広い分野を対象に、障がいや社会的障壁によって生きづらさを抱える人たちに関する先進的な取り組みを実践し、今後一層の活躍が期待される個人や団体を顕彰する賞となっている。
財団が公表した受賞理由では、障がいの特性を個性の一つとして捉え、当事者が事業主となることを支援する取り組みの先進性に加え、株式会社という形態で展開する新規性が評価されたとしている。
制度の境界を越えるため株式会社として設立
障がい、不登校、ひきこもりなどに関する支援制度や相談窓口は分野ごとに分かれていることが多い一方、実際の生きづらさは制度の境界線で分けられるものではないという背景がある。杉之原氏は当事者や家族との出会いを通じて課題のつながりを実感し、福祉・教育・雇用の間に横串を通す事業を実現するため、2025年9月に株式会社TANEBIを設立した。
既存の制度の対象者だけに活動を限定せず、企業や教育機関、地域社会などと接点をつくれる事業形態として株式会社を選択した。特定の制度に人を当てはめるのではなく、一人ひとりに合わせて社会との接点をつくることを出発点としている。
取り組みの原点となったのは、2020年に当時12歳だった自閉症の娘と開業した「みいちゃんのお菓子工房」である。店長兼パティシエとして活動を始めた娘との歩みを通じて、働く量やペースを自分で決められる環境や、小さな経済活動が自信や主体性につながる可能性を見いだした。
TANEBIでは、学校に行けない子どもや既存の働き方に適応が難しい人、長期のひきこもり状態にある若者などが自分の好きなことや得意なことを生かして経済活動を始める入口として、「小さな個人事業主」という選択肢を提案している。2026年には会員制コミュニティ「TANEBI STORY」を開講し、開講から3か月で国内外から54名が参加している。
杉之原氏は、「稼ぐ金額は小さくても、自分の人生を自分で動かす経験は、大きい」とコメントし、小さな経験をきっかけに本人の世界が広がり次の挑戦につながる仕組みを目指していると述べている。
授賞式の開催概要と会社概要
第12回糸賀一雄記念未来賞の授賞式は以下の日程で開催される。
- 開催日:2026年11月28日(土)
- 時間:14:00~16:30
- 会場:ホテルニューオウミ(滋賀県近江八幡市鷹飼町1481)
- 主催:公益財団法人糸賀一雄記念財団
株式会社TANEBIの概要は以下の通り。
- 会社名:株式会社TANEBI
- 代表取締役:杉之原千里
- 所在地:滋賀県近江八幡市
- 主な事業:教育・福祉・雇用を横断する社会参加支援、共感型文化プロデュース、体験・学習プログラムの企画運営等
- 公式サイト:https://www.tanebi-world.jp/
本記事は株式会社TANEBIの発表をもとに作成。
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