GAIAがFPバンクの全株式を取得し完全子会社化へ
独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)として資産運用サービスを提供するGAIA株式会社は、来店型の総合的なファイナンシャル・プランニングを手がける株式会社FPバンクの全株式を取得し、完全子会社化することを発表した。2026年10月23日に発行済株式の75%を取得し、2026年10月31日に簡易株式交換によって残り25%を取得する計画だ。同じ志を持つIFA法人がグループ化することで、フィーベース(残高連動報酬)型のビジネスモデルによる顧客本位のサービスを広げるロールアップモデルの第一歩とする。
株式取得と株式交換により完全子会社化へ
本件は、GAIA株式会社が2段階のプロセスを経て株式会社FPバンクを完全子会社化する取り組みとなる。まず2026年10月23日に株式会社FPバンクの発行済株式の75%を取得し、続いて2026年10月31日に簡易株式交換により残り25%を取得する予定だ。
株式交換に伴い、株式会社FPバンクの創業者である代表取締役の久保田正広氏はGAIA株式会社の株主としてもグループの成長を担う。子会社化後も久保田正広氏が引き続き株式会社FPバンクの代表取締役として経営にあたり、両社は対話を重ねながら段階的に協働を深めていくとしている。
2006年に創業したGAIA株式会社は、2016年にコミッション型からフィーベース型への全面転換を行い、2026年6月末時点で仲介預かり資産が1,000億円に到達、その約7割をフィーアセットが占めている。一方、2009年創業の株式会社FPバンクも、保険代理業などで培った相談基盤をもとに証券仲介・フィーベース型への転換を進めており、2024年からはGAIA株式会社が投資助言を行うファンドラップを取り扱うなど協働を重ねてきた。

金融商品仲介業者に所属する外務員(IFA)は約1.2万人と5年前の約2.4倍に増えたものの、証券外務員約38万人の約3%にとどまっている(日本証券業協会の統計をもとにGAIA株式会社が試算、2026年6月末時点)。また、金融商品仲介業者679者(金融庁、2026年8月31日時点)の多くは小規模であり、2024年11月に金融サービス提供法の規定が施行されるなど、顧客本位の業務運営体制の構築が求められている。こうした背景から、両社は経営基盤やノウハウを共有し、顧客本位のアドバイスを再現性のある仕組みとして広げることを目指す。
両社の代表者も統合に向けた展望を示している。GAIA株式会社代表取締役社長の中桐啓貴氏は、単なる規模拡大ではなく顧客本位のサービスを再現性のある事業の仕組みとして次世代へつなぐ挑戦であるとし、時間をかけて日本のファイナンシャル・プランニングのあり方をアップデートしていく姿勢を示した。また、株式会社FPバンク代表取締役の久保田正広氏は、企業の永続性の重要性に触れ、志を同じくするGAIA株式会社と力を合わせて金融業界のあり方を変える顧客第一を追求していくとしている。
統合を通じた事業基盤の強化
グループ化を通じて、両社はアドバイス事業の規模を拡大し、顧客への提供価値を高めていく方針だ。具体的には以下の取り組みを掲げている。
- 顧客のライフプランや資産状況の変化に応じて継続的に伴走する体制のグループとしての強化
- プランニング手法、資産運用支援、アドバイザー育成の知見の共有によるサービス品質の向上
- コンプライアンス、利益相反管理、業務品質管理などの共通基盤整備による組織基盤の強化
- 顧客との接点拡大を通じた人材採用・育成およびサービス開発への継続投資基盤の確立
両社の概要
GAIA株式会社
- 所在地:東京都新宿区西新宿3-2-11 新宿三井ビルディング2号館10階
- 代表者:代表取締役社長 中桐 啓貴
- 設立:2006年2月
- 証券コード:154A(TOKYO PRO Market)
- 営業収益:564百万円(2025年12月期)
- 従業員数:39名(2026年9月時点)
- URL:https://www.gaiainc.jp/
株式会社FPバンク
- 所在地:東京都中央区日本橋3-3-5 NS日本橋ビル4F
- 代表者:代表取締役 久保田 正広
- 設立:2009年6月
- 従業員数:20名(2026年9月時点)
- URL:https://fpbank.co.jp/
本記事はGAIA株式会社の発表をもとに作成。
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