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坂角総本舖のエビ殻でEBIKARA NOTE誕生 高校生の企画で販売へ

愛知県東海市に本社を置く株式会社坂角総本舖は、桜花学園高等学校3年生の森川(もりかわ)奈桜(なお)さんの企画提案を受け、山陽製紙株式会社とともにエビ殻を使用したアップサイクルノート「EBIKARA NOTE」を制作協力し誕生させた。高校生が「総合的な探究の時間」で考案したアイデアをもとに、企業が連携して形にした取り組みである。代表商品であるえびせんべい〈ゆかり〉の製造工程で残るエビ殻を活用している。

高校生の探究学習から企業への提案で始動

文部科学省により2022年度から新しく高等学校に導入された「総合的な探究の時間」において、桜花学園高等学校の国際キャリアコースに通う森川さんは「廃棄資源の再価値化」をテーマに選択した。先輩の取り組みから、紙の製造時にパルプ以外の素材を混ぜ込む「混抄紙」の存在を知った森川さんは、地元企業の廃棄資源を高校生にも身近な文具として再生することを考案した。

若い世代への企業の認知拡大と混抄紙の認知拡大を両立できると考えた森川さんは、廃棄資源である海老殻の活用に取り組む坂角総本舖へ2026年4月に企画提案を実施した。同社がこの提案に賛同したことで、開発がスタートした。

坂角総本舖の代表商品であるえびせんべい〈ゆかり〉は、1枚の約7割が海老の身でできており、新鮮な海老の身を丹念に焼き上げた深く香ばしい味わいが特徴となっている。しかし、海老の頭と殻を取って身だけを使用するため、残った殻の活用が長年の課題となっていた。

同社では近年、「BANKAKU KITCHEN」で販売する「〈焼き〉海老カレーパン」や「坂角たまご」などに殻を活用しているが、さらなる活用が試みられていた。

再生紙を手掛ける山陽製紙との連携

坂角総本舖からエビ殻活用に向けて前向きな回答を得た森川さんは、再生紙メーカーを調べて大阪府泉南市の山陽製紙株式会社にアポイントを取った。2026年5月には坂角を含めた3者打合せの場が設けられ、混抄紙を使ったノートの制作について相談が行われた。

環境に配慮した循環型社会への貢献を目指す山陽製紙が、混抄紙の認知拡大を目指す森川さんの考えに賛同したことで、具体的なノート作りが進められた。

完成した「EBIKARA NOTE」は、えびせんべい〈ゆかり〉の製造時に出るエビ殻をパルプに混ぜて作った混抄紙を使用している。表紙をめくると和紙のような独特の風合いがあり、つぶつぶと散ったエビ殻のオレンジ色が特徴で、一ページごとに表情が変わる仕様となっている。ページによっては全体にほんのりとエビ殻由来のピンク色を帯びている。

同ノートは、以下の日程や窓口で販売が予定されている。

  • 10月31日(土)、11月1日(日):岐阜大学「第78回岐阜大学祭」
  • 11月8日(日):桜花学園大学・名古屋短期大学「第63回 名桜祭」
  • 桜花学園高等学校 国際キャリアコースの生徒が運営する株式会社ミューズのオンラインショップ(販売開始日調整中)

参加企業の概要

  • 株式会社坂角総本舖:始祖・坂 角次郎の姓と名をとり、1889年(明治22年)に横須賀(現在の愛知県東海市)で創業。代表取締役は坂泰助。2026年に創業137周年を迎えた。代表商品は、江戸時代に徳川家へ献上されていた「えびはんぺい」に創意工夫を重ねて生み出した海老せんべい「ゆかり」。
  • 山陽製紙株式会社:1928年創業の製紙会社で再生紙のスペシャリスト。大阪府泉南市に本社を置く。包装用クレープ紙などの工業用再生紙や、オーダーメイド再生紙(混抄紙)の製造、不用な紙をアップサイクルする会員制サービスなどを展開している。

本記事は株式会社坂角総本舖の発表をもとに作成。

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