HPE、エージェント型AIの導入と拡張を支援する新機能を発表
HPEは、2026年10月21日に開催されたNVIDIA GTC Berlin 2026において、HPE AI Factory with NVIDIAポートフォリオ全体にわたる新たなイノベーションを発表した。ハイブリッド環境およびソブリン環境において、自律性が高まるAIをセキュアに導入し運用できるよう支援することを目的としている。モデル、インフラストラクチャー、データ、ワークフローを集約し、パフォーマンスとデータアクセスのより確実な管理を目指す。
HPE Private Cloud AIの機能拡充と運用の柔軟化
HPEは、ターンキー型AIファクトリーソリューションであるHPE Private Cloud AIを、HPE AI Essentialsの新機能により拡充する。開発者やISV(独立系ソフトウェアベンダー)、AIエージェントが、推論、モデル、ナレッジの各サービスに接続するためのAPIやMCP(Model Context Protocol)サーバーを提供する。これにより、ロールベースのアクセス制御や監査ログなどのガバナンス、OpenAPIベースの開発環境、ネットワーク接続環境およびエアギャップ環境の両方への対応を実現する。
GPU構成の柔軟性向上として、同一クラスター内でのNVIDIA H200 GPUとNVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition GPUの組み合わせに対応する。オープンソースのKAI Schedulerを活用し、クォータと優先度に基づくスケジューリングによってワークロード配置を最適化する。なお、シュナイダーエレクトリックはHPE Private Cloud AIと産業およびOT(制御・運用技術)の知見を組み合わせ、Industrial AI Agents at the Edgeを支える計画を立てている。
HPEのプライベートクラウド&Flexソリューション担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるシェリ・ウィリアムズ(Cheri Williams)は、「AIエージェントは、企業が事業を営み、価値を創出するうえで欠かせない存在になりつつあります」としたうえで、試行段階から本番運用への移行時にガバナンスと運用管理を維持できるインフラストラクチャーの必要性を説明している。
HPEは、複雑化するAIワークロードの拡張に向けてNVIDIAのテクノロジーを採用した新インフラストラクチャーを発表した。CPU負荷の高いエージェント型AIや強化学習(RL)向けの高密度液冷システムとして、NVIDIA Vera CPU Rack by HPEを投入する。本システムは256基のNVIDIA Vera CPUを搭載し、22,500のサンドボックス環境をサポートするほか、エージェント型AI処理におけるCPU性能を80%向上させるとしている。
また、安全な AI エージェントのための OpenShell リファレンス アーキテクチャをサポートする。これはNVIDIA Vera上で動作するセキュアランタイムのNVIDIA OpenShell、セキュリティポリシーを強制するNVIDIA BlueField-4上のNVIDIA Sentry、推論を担うNVIDIA Vera Rubin NVL72で構成され、フルスタックでのガバナンスやワークロード分離を支援する。
ソブリン環境や規制の厳しい環境向けには、NVIDIA Confidential Computingのサポートを拡大する。NVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition GPUを搭載したHPE ProLiant Compute DL380a Gen12サーバーにおいて同機能を提供し、ハードウェアベースの信頼できる実行環境(TEE)を構築してフロンティアAIモデルや機密データの保護を図る。
各機能の提供時期と企業情報
発表された各機能の提供予定時期は以下の通りとなる。
- HPE AI Essentials APIプラットフォームを実装するHPE Private Cloud AIのアップデート:2026年後半より順次提供予定
- セルフサービス型のHPE AI Essentials開発者エクスペリエンス:2027年に順次提供予定
- HPE Private Cloud AIにおけるNVIDIA H200 GPUとNVIDIA RTX PRO 6000 Blackwell Server Edition GPUの同一クラスター組み合わせ構成:2026年後半より順次提供予定
- HPE Private Cloud AI向けのKAI Scheduler機能:現在提供中
関連する企業情報は以下の通り。
- 社名:HPE(Hewlett Packard Enterprise Development LP)
- 所在地:米国テキサス州ヒューストン
- 上場市場:NYSE: HPE
- 公式サイト:www.hpe.com
- 日本向けサイト:www.hpe.com/jp/
- プレスルーム:https://www.hpe.com/jp/ja/newsroom/press-hub.html
- カスタマー・インフォメーションセンター:0120-268-186 または 03-6743-6370
本記事はHPEの発表をもとに作成。
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