クリネックス涙腺短歌の入賞作品を発表 応募数は想定超える4万4705首
日本製紙グループの日本製紙クレシアは、涙をテーマにした短歌を募集したキャンペーン「クリネックス涙腺短歌」の入賞作品を、2026年8月31日に特設サイトなどで発表した。当初の想定だった6,500首を大幅に上回り、約7倍となる44,705首の応募が集まった。審査員を務めたお笑い芸人のヒコロヒーさん、歌人の木下龍也さん、文筆家の土門蘭さんによる最終審査を経て、最優秀賞を含む各賞が選出された。

想定の約7倍となる4万4,705首が集まる
博報堂生活総研によると、2026年は自分の感情や気持ちを素直に出せる場が減っていると感じる人が63.8%に上るなど、「感情ミュート社会」と呼ばれる時代環境にあるという。こうした背景のもと、短歌ブームが広がるなかで感情を表現する場として同キャンペーンが企画された。
X(旧Twitter)を通じて5・7・5・7・7の短歌を募ったところ、約2か月間で44,705首が寄せられた。同社のマーケティング部長である長谷川敏彦氏は、若い世代が短歌に強い興味を持っていることを肌で実感したと振り返っている。

最優秀賞は猫との暮らしを詠んだ短歌に決定


厳正な審査を経て、最優秀賞1首、優秀賞5首、審査員賞15首、佳作30首が決定した。主な受賞作品は以下の通りとなっている。



- 最優秀賞(賞金30万円)
「そこだけが床は四角く色濃くて確かに猫は十二年いた」
- 優秀賞(賞金5万円)
「この家のドアみな少し開いていて 猫と暮らした日々のそのまま」 「電球も替えれるようになったからきみは誰かを照らしていいよ」 「お母さんいつか私を忘れたら今度は友だちになってよね」 「だいすきな絵本のようにそばにいて愛されながらぼろぼろになる」 「花よりも花でしたけどほんとうに花になったらだめじゃないすか」

審査員が語る受賞作への評価と選考の視点
最終審査会では、審査員が候補作を読み込み、議論を重ねて選定を行った。

最優秀賞について、ヒコロヒーさんは「喪失したことが存在していることを描いており、まっすぐな言葉にしたことで大衆性が生まれている」と評した。木下龍也さんは「猫そのものではなく残した影を書くことで姿や日々を立ち上げており、十二年という数字のリアリティにも惹かれた」と述べている。また土門蘭さんは「時間の蓄積と今の猫の不在が鮮やかに表現され、寂しさと共に今も一緒にいるような愛情を感じる」とコメントを寄せた。
本記事は日本製紙クレシア株式会社の発表をもとに作成。
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