東レエンジニアリング、工学系大学院生支援で過去最多90件から当選10件決定
東京都中央区に本社を置く東レエンジニアリング株式会社(社長:岩出 卓)は、工学系大学院(修士課程)での研究を応援する取り組み「TRENG Support」(トレンジ サポート)の第4回当選テーマを決定した。今回は過去最多となる32校から90件の応募があり、3名の審査員による審査結果から計10件が選ばれた。当選テーマの応募者が所属する研究室には、前回同様に各50万円、総額500万円の寄付金が贈呈される。
応募総数90件から3分野で10件を選定
「TRENG Support」は工学分野の大学院生の研究テーマを対象に、社会的インパクト、独自性、工学的価値、表現力などを審査基準として選出し、寄付金として贈呈する取り組みで、2023年から実施されている。
今回は応募テーマを3つの分野に分類し、テーマごとの応募数に応じて当選数を配分した。応募の内訳および選考結果は以下の通りとなっている。
- サステナブルな社会の実現につながるテーマ:39件(4件選定)
- ライフサイエンスの発展につながるテーマ:25件(3件選定)
- デジタル技術の発展につながるテーマ:26件(3件選定)
各分野の当選テーマと応募者一覧
今回当選したテーマおよび応募者、所属は以下の通り(各テーマ内の記載は応募順、敬称略)。
サステナブルな社会の実現につながるテーマ
- 「光ファイバセンシングによる道路陥没防止に向けた地中空洞の事前検知手法の確立」渡邉 真一郎(東京大学大学院工学系研究科社会基盤学専攻 桑野研究室)
- 「親水・疎水界面による分子スケール水輸送機構解明-排熱を利用した省エネルギー水輸送システムの構築に向けて-」堂庭 颯汰(京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科機械物理学専攻 エネルギ変換輸送工学研究室)
- 「イオン液体と綿繊維の中空構造を用いたダイラタンシー応用材料の開発」安達 陽太(静岡大学大学院総合科学技術研究科工学専攻 池田・濱崎研究室)
- 「光物理作用が協奏する結晶化の時空間制御手法の開拓」出 康樹(大阪大学大学院工学研究科物理学系専攻 吉川研究室)
ライフサイエンスの発展につながるテーマ
- 「細胞療法を「誰もが受けられる標準治療」へ―iPS細胞由来前駆細胞の凍結保存技術の開発―」西尾 咲紀(大阪大学大学院工学研究科生物工学専攻 生物化学工学領域 大政研究室)
- 「限られた鉄過剰症治療を拓く次世代鉄キレート剤の探索」多田 知弘(横浜国立大学大学院理工学府化学・生命系理工学専攻 物理有機化学・分子設計研究室)
- 「外部の物質に応答し内包物質を放出する分子ロボットの開発」橋本 拓実(京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科機械物理学専攻 バイオマイクロシステム研究室)
デジタル技術の発展につながるテーマ
- 「五感を宿す知能ロボットで働き手不足の社会を支える」太田 衛(慶應義塾大学大学院理工学研究科総合デザイン工学専攻 村田研究室)
- 「Electron Beam Induced Si Nanodots for Reliable MEMS and Advanced Sensing Applications」Singh Abbhiraj(京都先端科学大学大学院工学研究科機械電気システム工学専攻 ナノメカトロニクスラボラトリー)
- 「無意識のヘルスケアに向けた「着るアンテナ」の開発」佐々木 章乃(電気通信大学大学院情報理工学研究科機械知能システム学専攻 村松研究室)
工学系人材の活躍支援を目指す取り組みと審査体制
同社は、日本の産業力の維持・向上や、便利で豊かな暮らしとサステナブルな社会の両立には工学系人材のさらなる活躍が必要と考えているという。修士学生の研究を通じた夢をサポートすることで、工学教育を元気にし、社会に幅広く貢献することを目指しているとしている。
今回の審査は、以下の3名の有識者が務めた(敬称略、順不同)。
- 竹内 佐和子(東京音楽大学 特任教授 東レエンジニアリング株式会社技術顧問)
- 黒田 秀樹(CMディレクター 信州大学 特任教授)
- 菅沼 克昭(大阪大学 名誉教授 フレキシブル3D実装協働研究所 所長/特任教授)
本記事は東レエンジニアリング株式会社の発表をもとに作成。
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