Dellows News

大御所会、文化財や公共施設へ防災防犯ライトの無償設置受付を開始へ

一般社団法人大御所会は2026年10月14日(水)、「ともしびガイド付き 防災防犯ライト」の文化財および公共施設への無償設置の受付を開始する。

同システムは太陽光発電による独立電源を備えたライトに案内画面を組み合わせたもので、平常時は多言語の案内板や防犯カメラとして機能し、災害時には一斉に避難案内へと切り替わる仕組みを持つ。設置や運用に関わる費用は支援企業によってまかなわれるため、設置施設の費用負担や工事は不要となっている。

背景にある避難情報の認知度と多言語案内の課題

株式会社クロス・マーケティングが実施した「防災に関する調査(2025年)備え・実践編」(2025年7月16日〜18日、全国の20〜79歳の男女3,000人、インターネット調査)によると、自宅近くの避難場所が「どこにあるのかわからない」と回答した人は60%にのぼり、勤務先・通学先の近くでは有職者・学生の89%が「わからない」と答えている。

また、日本政府観光局(JNTO)の発表(2026年1月21日発表)によると2025年の訪日外客数は推計4,268万人となった一方、観光庁の「令和7年度 訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」(2025年11月18日〜2026年1月13日、出国前の訪日外国人旅行者4,110件)では、旅行中に困ったこととして「ごみ箱の少なさ」(17.2%)や「多言語表示の少なさ・わかりにくさ」(10.9%)が挙げられている。大御所会は、文化財や公園などで工事や電源の確保が障壁となっていた課題に対し、独立電源の照明と多言語案内、災害時の自動切替を一体化した製品の提供に至ったとしている。

気象情報と連動して避難案内へ一斉に自動切替

自社開発の案内画面「ともしびガイド」は、ライトに表示されたQRコードからブラウザを通じて利用でき、アプリのインストールや登録は不要となっている。気象庁の気象情報を受信し、基準に達すると施設内のすべてのライトの案内画面が一斉に「災害モード」へと切り替わり、施設責任者へメールで通知される。

標準の切り替え基準は、地震が震度6弱以上、津波が津波警報以上、大雨・土砂災害・河川の氾濫・高潮が警戒レベル5(特別警報)、暴風(台風など)が暴風特別警報、火山が噴火警戒レベル4以上と定められており、立地に応じた変更や手動切り替えにも対応する。災害モード画面では最寄りの避難場所と道順が参考情報として提示され、支援企業の表示は停止される。書体データの読み込みを行わず端末内の書体で表示するため、通信量を抑えた迅速な画面表示が可能だという。

停電時も点灯するソーラー独立電源と多言語案内機能

ライト本体の「マイグレーションライト」は太陽光発電と蓄電による独立電源で稼働し、停電時も点灯する。照明とは別系統の電池を採用した無料のスマートフォン充電用USBポートが6口(Type-A×3、Type-C×3)設置されており、停電時でも明かりを維持したまま充電が行える。また、人感センサーと赤外線LEDを備えた防犯カメラも搭載されている。

平常時の案内画面は日本語・英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語の5言語に対応し、標準案内用図記号(JIS Z 8210)を基本とした9つのボタンで避難場所、トイレ、AED・救護、休憩・飲食などを案内する。施設側は管理画面を通じて、どのライトでどのボタンが何語で利用されたかのデータを把握できる。

費用負担と工事不要で導入可能、1,000台への拡大目指す

ライトは地面を掘削しない置き型設計で、設置後の移動も可能となっている。設置、運用、保守、故障対応、事業終了時の撤去および原状回復は大御所会が担当し、費用は支援企業からの支援によってまかなわれる。

マイグレーションライトは大阪・関西万博や国宝 久能山東照宮、東京都との実証実験(東京 芝公園)、豊崎美らSUNビーチ(沖縄県)などで採用され、国内127台(2026年8月時点)の設置実績がある。大御所会は今後、文化財や公共施設を中心に設置台数を国内1,000台へ拡大することを目指す。

一般社団法人大御所会 理事長の大島 勝好は、「防災の情報は、事前に調べた人にしか届かないことが多くあります。初めて訪れた場所で災害に遭っても、目の前の灯りから避難場所を確かめられる。そうした備えを、施設のご負担なく全国に広げてまいります。国宝の境内で生まれた団体として、文化財と、そこを訪れる方の安全に役立ててまいります」とコメントしている。

なお、同会は2026年10月17日(土)・18日(日)に鳥取県倉吉市で開催される「ぼうさいこくたい2026」(第11回防災推進国民大会)への出展を予定しており、2026年12月以降には「Lアラート」への順次対応による自治体の避難情報との連携を目指すとしている。

  • 組織名:一般社団法人大御所会
  • 所在地:大阪府大阪市中央区大手通2-3-14 ツムラ大手通ビル101号
  • 代表者:理事長 大島 勝好
  • 設立:2007年(2023年法人化)
  • 公式サイト:https://www.oogosho.com/

本記事は一般社団法人大御所会の発表をもとに作成。

アクセスランキング

今日

1週間