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DeC、税理士向け記帳AI化実務ガイドの第2版を無料公開

中小企業と士業事務所のAI導入を伴走支援する株式会社DeCは2026年10月7日、税理士事務所・記帳代行事業者向けの実務ガイド「顧問先の記帳をAIに任せる前に確かめる8つのこと」第2版(A4・全10ページ)を同社ウェブサイトで無料公開しました。

同資料は、記帳のAI化において証憑を読み取ったあとに会計ソフトへ取り込む段階で確かめておくべき事項を、会計ソフトやAIサービスの公式資料をもとに8項目にまとめたものです。2026年8月29日に公開された第1版から公式資料と合わなかった4か所を訂正したほか、新たに2項目を追加しています。

記帳のAI化着手前に確かめる8つの項目

本資料は、取り込む形式や金額の入れ方、文字数の上限といった会計ソフト製品ごとの仕様に着目し、導入前の確認事項を整理しています。収録されている項目は以下の8点です。

  1. 会計ソフトから「何を」「どの形式で」出せるか、先に確かめる
  2. 金額は税込で入れる。税抜処理なら税金額の欄も埋める
  3. 摘要の文字数の上限は、弥生の製品ごとに違う
  4. 機械に渡す判断と、人に残す判断を分ける
  5. スキャンの解像度を上げても、読み取り費用は増えない(Claudeの場合)
  6. 顧問先のデータを入れる前に、学習設定を確認する
  7. 自動登録ルールにしてよいのは、毎回同じ答えになる取引だけ(第2版で追加)
  8. 会計ソフトを触る前に、ほかに作業している人がいないか確かめる(第2版で追加)

なお、証憑の状態によって変わる読み取り精度の比較表や、更新頻度の高いツールの機能一覧は掲載されていません。各項目には仕様を確認した日付と出典が記載されています。

会計ソフトごとの取り込み仕様や文字数制限

資料内では、主要な会計ソフトのデータ仕様に関する注意点が解説されています。freee会計の「仕訳帳」は弥生会計・JDL・TKC・ICS・ミロク・財務応援の各形式や汎用形式・CSV・PDFで書き出せますが、ヘルプセンターの「各種データエクスポートまとめ」6ページ(取引入力/マスタ・口座/会計帳簿/分析・レポート/入力効率化/その他設定)には銀行やカードから取り込んだ明細そのものを書き出す項目が載っていないため(2026年9月17日確認)、登録前の明細をAIに扱わせる際は別経路の確認が必要とされています。

また、弥生会計・弥生会計 オンライン・弥生会計 Next の仕訳データは借方金額・貸方金額に税込金額を入れ、税抜処理運用の場合は弥生会計と弥生会計 Next で税金額欄の入力が必要となります。摘要の上限は弥生会計 オンラインが30文字、パソコンにインストールする弥生会計が半角64文字分、弥生会計 Next が256文字となっており、上限を超えた部分は取り込み時に切り捨てられるため注意が促されています(2026年9月15日確認)。

AIの画像読み取り仕様とデータ保持期間

AIツールの仕様についても言及されています。Claude に画像を読ませる費用は縦横28画素ごとのマス数で決まり、Claude 4.7以降のモデルでは長辺2,576画素・4,784マスを超える画像は縮小されます。A4を200dpiで読むと5,040マスとなり上限を超えるため、200dpi以上は同じ上限まで縮小される計算となり(2026年9月15日確認)、解像度は費用ではなく文字の可読性で判断する必要があるとしています。

データの保持期間については、Claude の個人向けプラン(Free・Pro・Max)において学習利用を許可した場合は最長5年、許可しない場合は30日となります。利用ポリシー違反と自動判定された会話は入力と出力が最長2年、判定記録が最長7年保持されます。法人向けサービスやAPIは別規約となるため、契約プランごとの確認が求められます(2026年9月15日確認)。

第1版の訂正内容と第2版での追加事項

第2版では、第1版における以下の4か所が訂正され、資料末尾に一覧として掲載されています。

  • 摘要の上限を「弥生の仕訳インポート形式は30文字」としていた点(30文字は弥生会計 オンラインのみの上限)
  • 解像度を2倍にすると読み取り費用がおおむね4倍になるとしていた点(Claude では上限を超える画像が縮小されるため当てはまらない)
  • freee会計からCSVで出せるものを7種類としていた点(仕訳帳が他社形式で書き出せることを記載していなかった)
  • 弥生の仕訳データの項目名3つ(公式の「識別フラグ」「伝票No.」「調整」に修正)

さらに第2版では、電子マネーへのチャージや家賃など毎回同じ答えになる取引のみを自動登録ルールにする運用の考え方や、顧問先の会計ソフトを複数人で操作する場合の事前確認手順が追加されました。

東京都に本社を置き代表取締役を斎藤雅弘が務める株式会社DeCは、記帳のAI化において取り込み仕様の重要性を伝えるため、修正箇所を明示したうえで本資料を公開したとしています。

本記事は株式会社DeCの発表をもとに作成しました。

発表元が参照した出典:

  • freee ヘルプセンター「freee会計 各種データエクスポートまとめ」(2026年9月17日確認)
  • 弥生会計 サポート情報「仕訳データの項目と記述形式」(2026年9月15日確認)
  • 弥生会計 オンライン サポート情報「インポートデータの記述形式」(2026年9月15日確認)
  • 弥生会計 Next サポート情報「インポートデータの記述形式」(2026年9月15日確認)
  • Claude Docs「Vision」(2026年9月15日確認)
  • Anthropic「Updates to Consumer Terms and Privacy Policy」(2026年9月15日確認)
  • Anthropic Privacy Center「How long do you store my data?」(2026年9月15日確認)

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