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東鉄工業とCalTaが自律歩行型動物忌避ロボットRUKEの現場試験を実施

東鉄工業株式会社とCalTa株式会社は、線路や設備の保守業務における安全性向上に向け、共同開発を進めている「自律歩行型動物忌避ロボット」の現場試験を実施した。近年、全国的に熊をはじめとする野生生物の出没や遭遇事故が増加傾向にあることを受け、社員の安全確保を目的として開発された。

自律歩行型動物忌避ロボット「RUKE」の開発概要と効果

開発されているロボットは、4足歩行ロボットをベースにした自律歩行型野生動物遭遇防止システム「RUKE」通称「RUKE(ルーク)」である。システム名称は「Rail Utility Keeper & Escort」の略で、レールに沿って先導し、安全な進行を導くシステムを意味している。

沿線巡視を行う社員に先行して線路内を歩行しながら動物忌避音を発生させることで、熊などの野生動物との遭遇リスク低減を図り、万が一遭遇した場合の退避時間確保に寄与することを目指している。開発にあたっては、LiSH AKITAのネットワークを通じた学術機関の専門家や、埼玉県および群馬県内で有害鳥獣対策に従事する関係者から、野生動物の行動特性や安全対策に関する助言を受けて検討が進められた。

本システムには以下の効果が期待されている。

  • 野生動物との遭遇リスク低減
  • 巡視作業の安全性向上
  • 作業員の心理的負担軽減
  • 災害発生時など、人が容易に立ち入れない箇所における現場調査への活用

模擬環境における検証試験の内容

試験は2026年10月1日(木)に愛知県名古屋市内の模擬環境で実施された。模擬環境下の線路をガイドとしてロボットを自律歩行させ、巡視者に先行して歩行する機能の検証を行い、正常な動作と要求性能の確保を確認した。

主な検証項目は以下の通りである。

  • レールをガイドとした自律歩行機能
  • 巡視者の前方を先行する歩行機能
  • 複数の種類の動物忌避音の発生機能
  • 鉄道営業線を想定した歩行安定性の確認

実環境での現場検証と今後の展開

東鉄工業ではこれまで、CalTaのデジタルツインプラットフォーム「TRANCITY」などを利用して鉄道保守作業の効率化に取り組んできた。今回はCalTaの空間ソリューション技術に着目し、共同研究を進めている。

模擬環境での機能試験結果を踏まえ、実際の鉄道メンテナンス作業環境における現場検証や実機展示が予定されている。

  • 2026年10月:東鉄工業 新潟支店 越後湯沢出張所において現場検証を実施予定
  • 2026年11月7日、8日:長野県 塩尻市 JR東日本塩尻スキルアップセンターで開催される「塩尻鉄道せつび体験ラリー2026」において実機展示を予定

両社は検証結果をもとに機能改善および現場検証を継続し、鉄道メンテナンス業務への実用化に向けた開発を進めるとしている。

両社の概要

東鉄工業株式会社

  • 所在地:東京都品川区広町2丁目1番21号 OIMACHI TRACKS BUSINESS TOWER 13階
  • 代表者:代表取締役社長 伊勢 勝巳
  • 設立:1943年7月7日
  • 事業内容:鉄道関連工事を主軸とした総合建設業
  • URL:https://www.totetsu.co.jp/

CalTa株式会社

  • 所在地:東京都港区高輪二丁目18番10号高輪泉岳寺駅前ビル3階
  • 代表者:代表取締役CEO 古林 秀之
  • 設立:2021年7月1日
  • サービス内容:TRANCITY、CalTa M42、現地映像取得サービス、受託開発
  • URL:https://calta.co.jp/

本記事は東鉄工業株式会社およびCalTa株式会社の発表をもとに作成。

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