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クリーンオーシャンアンサンブルの海岸清掃研究が総合誌瀬戸内海に掲載

香川県小豆郡小豆島町で海洋ごみ問題の解決に取り組むNPO法人クリーンオーシャンアンサンブルの調査チームが執筆した研究レポートが、公益社団法人瀬戸内海環境保全協会の発行する総合誌「瀬戸内海」第91号に掲載されました。

本レポートでは、参加者がごみの種類ごとに分担して集める「分別回収型ビーチクリーン」の記録をもとに、参加人数や開催頻度と回収効率の関係を解析し、回収したごみの再資源化の可能性を検討しています。解析の結果、参加人数が多いほど1人当たりの回収効率が低下する傾向が確認されたほか、回収したごみの重量ベースで約6割が再資源化可能であると試算されました。

27回の清掃活動データから回収効率と再資源化を検証

調査チームは、小豆島の多尾海岸(たおかいがん)で継続してきたごみの回収、分別、計量記録をもとに分析を行いました。2023年4月から2025年3月までの2年間に多尾海岸で実施した25回と海外で実施した2回の計27回(各回1時間)の活動を対象としています。

分別回収型ビーチクリーンでは、参加者ごとに担当するごみを1種類に定め、素材や自治体の分別基準などを踏まえて10種類に分けて重量を測定しました。対象となった活動には延べ311人が参加し、合計730.19 kgのごみを回収しました。種類別では硬質プラスチックが200.34 kg(約27%)で最も多く、次いでペットボトルが149.36 kg(約21%)でした。

回収ごみの約6割が再資源化可能と試算

回収したごみのうち、再資源化先を確保できるごみの量は274.89 kgで、総回収量の約38%を占めました。さらにペットボトルの再資源化連携が進めば、その割合は約58%まで高まると試算しています。なお、これらの数値は回収したごみのうち再資源化可能と評価した重量の割合であり、実際に再資源化を完了した割合を示すものではありません。同団体では、回収したペットボトルを衣料品へ再資源化する連携も開始しています。

調査チームは、ごみの種類や重量などの記録について、現場で得られたデータを活動の改善に生かすとともに、分別したごみを再資源化して資源循環につなげる土台になるとしています。

多尾海岸での上限人数は30人未満、月1回開催を提案

参加人数と1人が1時間に回収する重量を表す回収効率(kg/人・h)の関係を解析したところ、人数が多いほど1人当たりの回収効率が低下する傾向がみられました。全体の1時間当たり回収量が最大となる人数は約28人と推定され、レポートでは延長約200 mの多尾海岸における効率面での上限人数の目安を30人未満としています。

また、前回の回収からの日数と1回当たりの回収量の関係から、同団体の活動条件における開催目安として月1回程度を提案しました。これらの人数や頻度は対象とした活動記録に基づく目安であり、海岸の広さやごみの量などに応じて検討する必要があるとしています。

同団体は今後も回収したごみの分別や定量化を継続し、現場で得られたデータを回収活動の改善と再資源化先との連携に生かしていく方針です。

掲載概要

  • 掲載誌:総合誌「瀬戸内海」第91号(2026年7月号)
  • 発行日:2026年9月2日
  • 掲載区分:研究レポート(53–54ページ)
  • タイトル:効率的なごみ回収方法の探索―小豆島のビーチクリーンによる回収・調査・再資源化―
  • 著者:石山 翔午、室谷 雄作、井上 智晶、谷本 早紀、江川 裕基、中國 正寿
  • 発行元:公益社団法人瀬戸内海環境保全協会

本記事はNPO法人クリーンオーシャンアンサンブルの発表をもとに作成しました。

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