日本CFO協会ら5社、企業の海外拠点における経理・税務の定型業務自動化を支援へ
一般社団法人日本CFO協会は、NTTアドバンステクノロジ株式会社、SBモバイルサービス株式会社、WSST JAPAN株式会社、株式会社ソリューションと連携し、日本企業の海外拠点における経理・税務をはじめとした定型業務の自動化とその安定的な運用を支援する取り組みを開始します。
第一弾として、中国現地法人における増値税関連業務を対象に、NTTアドバンステクノロジ株式会社が提供するRPAツール「WinActor®」と、実行管理を支援する「Launcher for WinActor」を組み合わせて展開します。海外子会社における業務プロセスの標準化や可視化を進め、日本本社からの管理・統制の高度化を目指します。
中国現地法人における増値税関連業務の自動化
海外子会社の経理・税務業務では、各国固有の制度やシステムへの対応に伴って入力やデータ取得、確認などの定型作業が発生します。中国における増値税関連の実務でも、現地担当者への業務集中や属人化、作業ミス、担当者不在時の業務継続などが課題となるケースがあります。
今回の取り組みでは、事前にWinActorのシナリオを構築することで、PC上で行われる定型処理を自動化します。すでに蝶理株式会社の中国現地子会社である蝶理大連有限公司では、WinActorを活用した増値税に関する自動入力およびデータの自動取得を実現しています。さらにLauncher for WinActorを組み合わせ、設定時刻にWinActorを自動起動することで、担当者がPCの前にいなくてもシナリオを実行できる環境を構築しています。なお、一般社団法人日本CFO協会が2026年6月4日に開催したCFOセミナーでも、中国における業務改革の事例として同ソリューションを活用した業務自動化が紹介されました。
実行管理ツール「Launcher for WinActor」による運用支援
RPAの運用段階では、シナリオの手動起動やスケジュール管理の手間、エラー発生検知の遅れ、実行履歴やログの管理不足といった課題が生じることがあります。
「Launcher for WinActor」は、WinActorノードロック版を利用する企業向けに運用負担を軽減するための実行管理ツールです。WinActorと同じPCに導入することで、サーバーを構築せずに実行スケジュール管理、タスク管理、ログ管理、エラー通知などの機能を利用できます。これにより、人がPCの前で監視する運用から、設定された業務を適切なタイミングで実行し結果や異常を管理する運用への移行を支援します。
一般社団法人日本CFO協会は、海外子会社におけるRPA活用により、定型業務の標準化、業務継続性の向上、実行状況の可視化、内部統制およびガバナンスの支援といった効果が期待できるとしています。
本取り組みにおける各社の役割は以下の通りです。
- NTTアドバンステクノロジ株式会社:RPAツール「WinActor」の提供
- WSST JAPAN株式会社:「Launcher for WinActor」の開発
- 株式会社ソリューション:WinActor販売パートナー、およびLauncher for WinActorの販売、導入支援、業務シナリオの企画・構築
- SBモバイルサービス株式会社:Launcher for WinActor導入後の操作・運用に関するサポート
- 一般社団法人日本CFO協会:CFO・経理財務部門に対する活用事例の紹介、セミナー等を通じた普及・啓発、企業ニーズの収集および今後の活用領域の検討
NTT株式会社の100%子会社であるNTTアドバンステクノロジ株式会社が2014年に製品化したWinActorは、2026年6月末時点で導入社数が8,800社を超えており、株式会社富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2026年版」P200 RPA 2025年度 市場占有率推移<パッケージ>(数量)において国内シェアNo.1とされています。
一般社団法人日本CFO協会は2017年からWinActorを活用した経理・財務部門向けの研修等を実施してきました。今後は中国子会社の増値税関連業務を皮切りに、経理・財務を中心とする業務シナリオを追加し、中国以外の海外拠点も含めた活用可能性を検討していく予定です。
本記事は一般社団法人日本CFO協会の発表をもとに作成されています。
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