明治大学、アラスカ州先住民政府へ50年以上保管の遺骨・副葬品を返還
明治大学は2026年8月26日、アメリカ合衆国アラスカ州ナイトミュート(ヌグリミュート)のウムクミウト先住民政府(Native Village of Umkumiut)を訪問し、同大学で50年以上にわたり保管してきた遺骨および副葬品を返還しました。返還には文学部の山田亨教授が同大学を代表して現地を訪問しました。今回の遺骨返還は、同大学による日本国外への返還事例として2例目となります。
50年以上にわたり保管された遺骨と副葬品を返還
返還された遺骨および副葬品は、1960年代に考古学者の故・岡田宏明氏らがヌグリミュートの遺跡で収集したもので、その後は明治大学で保管されてきました。収集地であるヌグリミュートの遺跡は、ウムクミウト先住民の漁業集落から北に約1.6キロに位置しています。
収集から50年以上の年月を経て、現地においてウムクミウトの協力を得て返還が実施されました。
故・岡田氏は、1960年に明治大学創立80周年記念事業として実施されたアラスカ調査団に参加し、考古班の中心的メンバーの一人として活動しました。その後、北海道大学に所属してからも同大学との交流を継続し、岡田氏が継続して実施したアラスカでの考古学的調査には同大学の若手研究者が継続して参加しました。
こうした経緯から、遺骨および副葬品は同大学の研究室で保管されてきました。
国内外関係機関の協力と今後の取り組み
今回の返還にあたっては、ウムクミウト先住民政府をはじめ、以下の機関や関係者から協力が得られました。
- リストロフ法律企画研究所
- 在日米国大使館
- 米国国土安全保障省
- フイ・イヴィ・クアモオ(Hui Iwi Kuamoʻo)
また、長崎県五島市の平山幸市氏から提供された大漁旗が、漁業集落であるウムクミウトへ届けられました。
明治大学による日本国外への遺骨返還は、2023年3月に実施したアラスカ州ポイントホープ集落への返還に続き、今回で2例目となります。同大学は今後も、過去の研究活動を真摯に振り返り、関係する地域社会との対話と協力を重ねながら、研究倫理に基づく責任ある教育・研究活動と社会貢献に取り組んでいくとしています。
本記事は明治大学の発表をもとに作成しました。
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