慶應大柚﨑特任教授のパーキンソン病治療薬開発がJSTのD-Global第5回に採択
慶應義塾大学イノベーション推進本部が運営する起業支援プログラム「慶應スタートアップインキュベーションプログラム(KSIP)」の採択者である柚﨑通介特任教授・拠点長特別補佐の研究開発課題が、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「ディープテック・スタートアップ国際展開プログラム(D-Global)」第5回(2026年度)に採択された。
採択された課題は「ドーパミンシナプス再建による運動機能回復と病勢進行抑制を目指すパーキンソン病治療薬の開発」で、代表事業化推進機関は株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)が務める。柚﨑特任教授は、慶應義塾大学ヒト生物学-微生物叢-量子計算研究センター(WPI-Bio2Q)に所属している。

本課題では、神経細胞と神経細胞をつなぐ分子「シナプスコネクター」により、神経回路の配線を修復することを目指す。これにより、運動機能などの症状改善と病気の進行抑制を両立するパーキンソン病治療薬の開発を進める。
柚﨑特任教授は「パーキンソン病に苦しむ患者さんに一日も早く新たな治療選択肢を届けることを目指し、研究開発と事業化をさらに加速してまいります」とコメントしている。あわせて、D-Global採択に至るまでの歩みや事業化への過程を語ったインタビューが慶應スタートアップWEBサイトで公開されている。
KSIPとKIIが連携した伴走支援
慶應義塾大学イノベーション推進本部は、柚﨑特任教授の研究成果の社会実装に向けてKSIPを通じた伴走支援を実施してきた。スタートアップ部門および知財部門と、大学VCであるKIIが連携し、研究の進捗や事業化の課題を共有しながら支援を継続している。
具体的には、患者の課題解決の視点から事業計画・資金計画を策定し、資金獲得や事業化判断に必要な研究データの整理、知財・特許の進捗確認、製薬会社との接点づくりなどを支援した。これにより、2025年のGTIE GAPファンド採択を経て、2026年のD-Global採択へとつなげている。
支援組織の概要
本取り組みに関わるプログラムおよび推進組織の概要は以下の通り。
- 慶應スタートアップインキュベーションプログラム(KSIP):慶應義塾大学の研究成果の事業化を目指し、教職員や学生が主体として参画するグループを対象に、ディープテックスタートアップの創業と成長を支援する全学レベルのインキュベーションプログラム。
- 慶應義塾大学イノベーション推進本部:東京都港区に拠点を置き、統括本部長は斎木敏治が務める。「挑戦を支え、知と志を社会へ」をMissionに掲げ、研究成果の社会実装に伴走する組織。

本記事は慶應義塾大学イノベーション推進本部の発表をもとに作成。
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