九州工業大学、リザバーコンピューティングの開発環境を公開
国立大学法人九州工業大学は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募事業「高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューティングの技術開発」における研究開発の一環として、リザバーコンピューティングの開発環境を開発し、2026年9月30日に公開しました。この取り組みは、同事業の研究開発「ニューロモルフィックダイナミクスに基づく超低電力エッジAIチップの研究開発とその応用展開」の成果の一部となります。
リザバーコンピューティングは、人間の脳の情報処理の仕組みを数理モデル化した機械学習アルゴリズムです。少量のデータを用いて短時間で学習を完了できることが大きな特徴となっています。
学習に伴う計算コストや消費電力を抑制できるため、処理能力や電力に制限のあるエッジデバイスに適したAI技術として注目されています。今回公開された開発環境により、企業の現場における課題解決、特に異常検知や故障予知への活用が見込まれています。
開発環境の構成と提供ツール
開発環境の実装にあたっては株式会社セックの協力を得ており、2つのツールで構成されています。今回提供されるのはフィージビリティスタディツールで、エッジAIチップ連携ツールは今後提供される予定です。
- フィージビリティスタディツール:リザバーコンピューティングの導入ハードルを下げるためのツールです。手元のデータを用いて、リザバーコンピューティングの適用可能性を手軽に検証できます。
- エッジAIチップ連携ツール(今後提供予定):フィージビリティスタディで得られた学習結果をエッジAIチップへ実装・連携するための機能です。受託研究事業ではアナログチップ、デジタルチップ、FPGA実装など複数種のエッジAIチップを開発していますが、本ツールにより利用者はチップごとの違いを意識することなく利用できます。
なお、本成果は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託業務(JPNP16007)によって得られたものです。
開発環境の利用方法
開発環境の試用を希望する場合は、株式会社セック・エッジAI問い合わせ窓口を通じて問い合わせを受け付けています。
本記事は国立大学法人九州工業大学の発表をもとに作成。
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