アルケア、パリのオストメイトファッションショーに協力 装具を製作・提供へ
国産唯一のストーマ装具メーカーであるアルケア株式会社は、10月6日にフランス・パリのポーランド科学アカデミー パリ科学センターで開催されるファッションショー「STOMA Néo-ART Project」に協力企業として参画します。本イベントは一般社団法人 日本福祉医療ファッション協会(JWMF)が主催するもので、アルケア株式会社はオストメイトモデル2名が装着するストーマ装具の製作と提供を担当します。
ストーマ装具とは、ストーマから排出された排泄物や分泌物を溜める専用の装具のことで、排泄物を溜めておくストーマ袋(パウチ)と、ストーマ袋をお腹に粘着させる面板から構成されます。また、オストメイトとは、さまざまな病気や事故などにより、お腹に排泄のための「ストーマ(人工肛門・ 人工膀胱)」を造設した人を指します。
アルケア株式会社(本社:東京都墨田区、代表取締役社長:伊藤 克己)は、1965年に国立がんセンターの看護婦長(当時)からの要請により国産初のストーマ装具「ラパック」を開発して以来、60年以上にわたり製品の開発や製造を行ってきました。ストーマは外見からは分かりにくく、排泄に関わるデリケートな事柄であるため周囲に伝えない人も多く、理解が進んでいない現状があります。
同社は「『隠す』から『魅せる』をテーマにしたファッションショーを通じて、オストメイトが自分らしく生きられる社会の実現や、社会全体がオストメイトを共に生きる仲間として再認識することを目指す」というイベント趣旨に共鳴し参画を決めました。同イベントのデザイン&ショーの統括を務める一般社団法人 日本福祉医療ファッション協会代表理事の平林 景氏が手掛けたデザインを、東京都墨田区の研究開発拠点である医工学研究所でストーマ装具に施し、プロトタイプおよび完成品を製作しました。モデルのストーマのサイズや普段使用している装具を聞き取り、機能を満たしながら違和感のない柔軟性のある生地選定や印刷手法を取り入れています。
開発担当者の取り組み

事業開発部の松岡 由樹氏は、手探りの状態からモデルの体形や普段使用している装具を確認して形状を追求したと振り返り、オストメイトがストーマがあることでオシャレを諦めず前向きに笑顔で過ごせる社会の実現の一助になれば幸いであるとしています。

また、商品開発部の羽賀 悠太氏は、表現の再現と求められる性能の両立を目指して試着による違和感の確認や印刷適性、デザイン面の接着などの検討を重ねたとし、世界中のストーマ装具に対する認識を変える契機とし、今後は一人ひとりの希望に寄り添ったデザイン性の高い装具を提供するサービスにつなげたい考えを示しています。
9月6日には、東京都港区で行われたトークイベント「STOMA Néo-ART Project Special PANEL DISCUSSION×FASHION SHOW PREVIEW」において、ランウェイで装具を着用するモデルの小菅 キャスリン 綾子さんにプロトタイプが披露され、機能面の確認が実施されました。

小菅 キャスリン 綾子さんは「毎日夢に出てくるくらい楽しみ。製作してもらった装具があれば、毎日が楽しくなりそう。ストーマ装具を服の上に出して『魅せる』着こなしをして、周りの人とこれは何?と盛り上がることができたら、『隠すもの』という世の中のイメージも一気に変わるはず。イベントを通じてたくさんの方にストーマを知ってもらうことで、当事者の笑顔をもっと増やしていきたい」と語っています。また、肌あたりや接着面のサイズまで細かく確認されたことに対し、ランウェイでも安心して装着できるとコメントしました。
STOMA Néo-ART Projectは、「誰もがオシャレを楽しめる世界」を目指し、オシャレなストーマ装具を中心としたオストメイトにしかできないトータルファッションを提案するファッションイベントです。国内外のモデルがランウェイを歩き、「隠す」から「魅せる」への価値転換を図ります。
一般社団法人 日本福祉医療ファッション協会
- 代表理事: 平林 景氏(四條畷学園大学客員教授、KEI’s STYLE代表取締役)
- 副代表理事: 矢野 雷太先生(広島記念病院消化器外科医長/うんコメンテーター®)
アルケア株式会社
- 創業: 1955年(1953年に国産初の石膏ギプス包帯「スピードギプス」の開発・製造に成功)
- 事業領域: 褥瘡・創傷領域、看護領域、ストーマ領域、整形外科領域の4専門領域を展開
本記事はアルケア株式会社の発表をもとに作成されています。
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